AppleTV+の無料体験期間が3ヶ月に短縮
Apple製品購入者を対象としたApple TV+の無料期間が,これまでの1年間から7月1日からは3カ月間に短縮されます。
AppleTV+は,2019年11月1日にサービスを開始したわけですが,それ以降,iPhone,iPad,iPod touch,Apple TV,Macを購入してアクティベートすると,1年間の無料体験期間が提供されてきました。
私はiPhone11 Proの購入後から無料サービスを利用してきましたが,それ以降2回に渡って「無料体験期間の延長」が行われてきました。なんと「1年8ヶ月」もの間「無料」で活用してきたことになります。
その間,「Apple One」への乗り換えを行ったことで,Appleから毎月「600円」の返金を受けるといういような自体に陥ってます。
そんな異常事態も,この7月で終了となりそうです。
骨太の作品が続々リリースも,これからが正念場
記事には,
アメリカで2020年10月〜12月に実施された調査によると,Apple TV+利用者の62%が無料トライアルによるもので,そのうち月額料金を支払って利用を継続したいと回答した利用者は3割にとどまっている
とあります。
まあ,無料体験の期間を延ばしに延ばしているわけですので,無料で利用しているユーザーが多いのは当然。問題は,有料サービスとして継続利用したい割合が3割に留まっていることですね。
しかし,これはAppleTV+単独での利用を想定した質問への回答なのではないでしょうか?
Apple Oneの契約をしているユーザーであれば金銭面においては何の影響もないわけで,AppleTV+のコンテンツに多少なりとも魅力を感じているユーザーであれば,むしろApple Oneに新加入するユーザーが増えてもおかしくありません。
「Apple Music + AppleTV+」のサービスだけで考えてもApple Oneの料金体系は非常に魅力的に映ります。Apple Musicがロスレス・ハイレゾに対応した今となってはなおさらです。
更に…。
先日お伝えしたように,AppleTV+では新たなコンテンツが続々と配信される予定です。
いや〜,ここで紹介した「レボーター・ガール2」,なかなかいいですよ。
この記事を書いた後も,新作の発表があったようで,新作,続編と,魅力的な作品が続くようです。
個人的には,AppleTV+の作品は骨太な内容のものが多いように感じています。ダークな内容や演出が多いのはやや日本人の趣向に合わない面もあるかもしれませんが,好みの作品を選ぶことができれば,満足度は非常に高いです。
更に,オリジナル作品は全て「4KHDR」の映像というクオリティーも魅力です。また,同じ4Kでも,各種ストリーミング配信サービスで比較した場合に,AppleTV+が最も高いビットレートで配信されていることを以前にお伝えしました。
当時の情報ですが,AppleTV+「29Mbps」に対してNetflix4Kが「16Mbps」というのですから,その差は歴然です。
実際に映像を観ていても,確かにNetflix4Kも美しいですが,AppleTV+の4KHDRの前では霞んでしまいます。「密度」が違うというか…。ヘッドホン,イヤホンで言うところの「解像感」の違いというか…。
美しさは正義…。そこに内容が伴っているのですから,AppleTV+の作品群はやはり魅力的です。
となると…。
後は,現在の「コンテンツ不足」という致命的な欠陥をいかに早く埋めていくかということに尽きますね。
恐らくは,Appleも十分にその点を考えた上での,今回の「新作ラッシュ」だと思われます。
コロナ禍で「創りたくても創れない」という状況だったでしょうから,今後1年でどれだけユーザーを納得させられるかが,AppleTV+にとっての命運を握る鍵といえましょう。
Netflixほど作品の乱発をしなくてもいいですので,着々と良作をストックして行ってくれることを願うばかりです。