技術的に立ち遅れるiPhone
9月に登場予定のiPhone13シリーズは、目新しい機能が搭載されることなく、新機種と指定は物足りないものになりそうな噂でもちきりです。
そんな中、先日は、意欲的に新技術を投入する姿勢で溢れているGalaxyとの関係性について考えました。
現状、新技術を積極的に投入するのは、Samsungおよび中華勢です。
まあ、Samsungのスクリーン下Touch ID、折りたたみ式ディスプレイに関しては、初号機での不具合もありましたので、「早いからいい」とは一概には言えませんが、それにしても最近のAppleは異様なほど慎重ですね。
Appleの屋台骨を支え、単一機種としてはダントツNo.1の売上を誇るiPhoneですので、「失敗は許されない!」という考え方で行きたいのは分かりますが、それにしても…という感覚に陥ってしまうほど保守的な展開は大いに気になってしまうところです。
そんな中…。
Appleからなかなか折りたたみ式iPhoneが登場しない理由を推察する記事を見かけました。
ですよね〜、と納得できる事柄ばかりです。
市場・技術の成熟とSamsungと…
記事によると、
iDrop Newsが、発売されるまでまだ数年かかると噂の折りたたみiPhoneについて、折りたたみスマートフォン市場の現状も踏まえて推察している
ということです。
その「理由」をまとめると…
②折りたたみ式スマホの耐久性がAppleの基準を満たさない
③価格が高すぎる
④Samsung一択となるディスプレイサプライヤーの選択肢が少ない
ということになります。
「①」に関しては、スマホ黎明期とは真逆になっていますね。理解はできますが、昔からのiPhoneユーザーとすれば、数年に1回は誰しもが度肝を抜くような技術・機能を取り入れた製品作りをしてもらいたいものです。
「②」に関しては、Appleデバイスの開発・生産の上でよく耳にするワードです。
例えば、「AirPower」も、Appleの基準に満たなかったために開発中止になりましたし、中国ディスプレイメーカーBOEのOLEDを採用する際にも、何回もAppleの試験に落ちた…という情報もありました。
こと「耐久性」という段になると、デバイスの根本として、Appleとしては譲れない一線があるのでしょう。
「③」「④」に関しては、現状、先行するSamsungのいいなりにならざるを得ないわけですので、なかなかAppleの思惑通りのビジネスにはならないのでしょう。
Appleの成長の源は「利益率」にあるのでしょうから、旨みのある商売には、もう少し待たなければならない…ということなのかもしれません。
納得の価格と機能、そして堅牢性で
折りたたみ式iPhoneの登場に関して、ミンチー・クオ氏は「2023年」、ガーマン氏は「少なくてもあと2〜3年はかかる」としているようです。
私は、「スクリーン下Touch ID」が2022年にずれ込む…などの実情を考えると、早くて「2023年」、このままのペースで行けば「2024年」頃とみるのが妥当だと考えます。
「スマートホン」そのものがかなり成熟したデバイスになっていて、なかなか新機能を投入しづらいでしょうし、ましてやそれを「Apple品質」まで高めるのにはそれ相応の期間を要するでしょう。
しかし…。
いざ登場する際には、当然満足する機能と十分な堅牢性を備えるとともに、現行iPhoneとかけ離れないような価格設定を期待したいものです。