今後のインカメの主流は、「スクリーン下埋め込み型」?
先日発表された「Galaxy Z Fold3」のインカメには、スクリーン下埋め込み型カメラが採用されました。
しかし、スクリーンの下のカメラからの撮影ということで、撮影された画像が白くぼやけるなど、肝心の撮影結果の点において課題が残っているようですね。
しかし…。
表示画面にカメラ部のノッチやホールが存在しない、「完全なフル画面表示」の実現への野望は本格化しているようで、今後はスクリーン下埋め込み型カメラへの移行がますます進むことになりそうです。
今後2〜3年で成熟に向かう?
記事によると、
調査会社Counterpoint Technology Market Researchは、ディスプレイ下埋め込み型カメラを搭載したスマートフォンの台数は、2022年に1,000万台、2025年には1億台を超える見通しであるとの最新調査結果を発表した
ということです。
思えば、始まりは「iPhoneX」でしたね。
それまでのTouch IDから、より高度なセキュリティーを考慮したFace ID方式へと生体認証方式を転換されたことで生じた「ノッチ」。
デザイン的には多くの議論を巻き起こしましたが、「ベゼルレス」に向けたデザインということにおいては正に革命的でした。
「久しぶりにAppleがやってくれた!」
と溜飲を下げた思いをしたものです。
まあ、その後はAndroid勢が様々な方式でより表示面積を広げる方策を打ち出し、ついにはインカメまでスクリーンの下に押し込んでしまったというわけです。
記事によると、スクリーン下埋め込み型カメラに関しては、
〇新材料や製造工程の増加に伴うパネルのコスト上昇
〇量産立ち上げ時の低歩留まりと、2023年ころまでの材料供給量の制約
〇撮影画像とディスプレイ表示の画質低下(特に撮影した画像の鮮明さの低下)スマートフォンメーカー各社のディスプレイ下埋め込み型への要求が異なるため、それぞれ別のディスプレイベンダーと協業する形にならざるを得ないこと
などの問題があるようです。
しかし、このような障壁を乗り越え、時代は「スクリーン下埋め込み型カメラ」に向かうだろう…と記事はまとめています。
画面拡大、しかもすっきりと美しいデザイン性を保ったまま…という流れは、もはや止められない…ということなのでしょう。
iPhoneの採用は2024年?
更に、
Appleは、この技術が成熟しディスプレイや撮影画像の画質低下がほぼ解消される2024年頃から、この技術を採用開始するだろう
とCounterpointは予想しています。
先日の「Galaxy Z Fold3」の記事でも書きましたが、やはり「石橋を叩いて渡る」というAppleの戦略は変わらないようで…。
もしかすると、折りたたみ式のiPhoneと同時期に登場…なんてことがあるのかもしれません。
2021年の「iPhone13シリーズ」iPhone12のマイヤーアップデート。
ということは、2022年のiPhone14シリーズは「スクリーン下Touch ID」を搭載したメジャーアップデート。2023年はそのマイナー…。
これまでもピンホールiPhoneの噂はありましたが、果たしてノッチを残したままで行くのか、それともピンホール等の過渡的な技術を投入するのか?
周期的には、「2024年」のメジャーアップデートで「折りたたみ」「スクリーン下埋め込み型カメラ」を搭載した新型iPhoneの登場というのは切りがいいとも言えそうです。
さて、どうなりますことやら…。