Apple、「ディスプレイ下埋込み型Face IDおよびディスプレイ下埋込み型カメラ」搭載に向けたフィルターの特記を出願
ノッチが消え、「DynamicIsland」を搭載するようになったiPhone。
形状としては「パンチホール」とは言えるのですが、そもそもがピル型の形状をした非常に大きなホールであることや、実質的にはカメラとFace ID用のカメラ/センサーとが別々に分割されて搭載されているということはからも、DynamicIslandが過渡期の産物であることは明白です。
そして、次の段階が、
「Face IDのセンサー/カメラを画面下に埋め込んだ"パンチホール型"の切り欠き」
であり、最終的には、
「インカメもが綿花に埋め込んだ、フルスクリーン」
を目指していることも周知の事実となってます。
また、その実現に向け、様々な特許を取得していることはこれまでもお伝えしてきました。
そんな中…。
実用化に向けたさらに突っ込んだ特許をAppleが出願した…という記事が来ています。
実用化に向け、本格的に動き出す?
記事によると、
Appleが、ディスプレイ下埋込み型Face IDおよびディスプレイ下埋込み型カメラ搭載時に応用可能な、歪曲収差を抑えるためのフィルターに関する特許を出願した
ということです。
こちらがその図面ですね。
今回のAppleの特許は、
「ディスプレイの下に搭載されるフロントカメラのためのフィルターに関するアイデア」
とのこと。
ディスプレイ埋め込みのカメラは、すでにGalaxyで実用化されていますが、その画質精度は当時も大きな問題となっていました。
Appleとすれば、特に「Face IDカメラ/センサー」を生態認証の要としていることもあり、この精度に関しては妥協できない…という考え方でこれまで研究を進めてきています。
今回の新特許では、画質悪化の基である画像のゆがみ対策として、
「歪曲収差を抑えるために、Appleはディスプレイ下埋込み型Face IDおよびディスプレイ下埋込み型カメラにフィルター(1221と1222)を組み合わせ、歪みを補正することを検討している」
と記されていますね。
基記事にもありますように、これまでのAppleの特許は、インカメやFace IDのカメラ/センサーをどのような仕組みで画面下に埋め込むのか?…という原理的なものでした。だからこそ、様々な方法の特許が複数登録されているわけです。
しかし、今回は、「ゆがみ解消のためのフィルター技術」ということで、一気に話が具体的になっています。
これは、Appleが画面下埋め込みのための手法の絞り込みが終了し、いよいよ一点集中型の研究段階に入った…ということなのかもしれません。
全ての「埋め込み」が終了して「フルスクリーン」となる時期が問題となります。
当初は「iPhone16 Proでピンホール化」を目指していたようですが、最近では時期iPhone16 ProはDynamicIslandの続投が決定したとされています。
ということは、iPhone17・18 Proで「ピンホール」、早ければiPhone19 Proで「フルスクリーン」ということでしょうか?
近いようでまだまだ遠い…。
そんな感じでしょうか?