HomePod最大の弱点「低音」を抑えられる！
先日、「DX300MAX」を購入したことで、イヤホンを使ったリスニングにおいては「これ以上無い」と言えるほどの環境を手に入れました。バーンインを経て、また少し音が変化しているようにも感じますので、もうしばらくしたら続報をお届けします。
スピーカーで本格的に聞く場合には、「Minuet SE + UD-505 + AX-505 + Mac Pro」という環境です。このDALI「Minuet SE」、Apple Musicがロスレス／ハイレゾ対応になったことで、大化けしました。
Apple MusicをAACで聴いていた頃は、音の各要素が１つになっていないというか、不自然さを感じる部分があったのですが、ハイレゾ／ロスレス対応になった途端、音のバランスが非常に良くなり、ボーカル帯もぐっと前に出てくるようになりました。
また、音楽をBGM的にゆったりと聞く場合は、「HomePod（初代）+ SONOS One」の４台システムをここしばらく利用しています。
そもそも「何故４台体制になったのか」については記事をご覧いただきたいのですが、要は「初代HomePodの低音が出すぎる」ということに尽きます。
HomePodの音質そのものは悪くないと感じるのですが、あまりにも低音がもりもりすぎて、調整のしようが無いのです。
というわけで、SONOS Oneの綺麗な高音に、HomePodを音量をかなり絞って同時にAirPlay再生することで、音の調整をしていたというわけ。
ところが…。
iOS15の発表に合わせ、HomePodのソフトウェアがバージョン15となり、なんと「低音を減らす」機能が追加されたのです！
これは、初代HomePodが蘇るかも…。
余分な低音がかなりカットされる！
バージョンアップの仕方は至極簡単。
「ホーム」アプリに登録されている「HomePod」を長押し、アップデート画面からアップデートを行います。
アップデー氏終了後、「HomePod」ボタン長押しの後、出てきた画面右下の「歯車マーク」をタップすると、以下のような設定画面が表示されます。
この「低音を減らす」ボタンをタップして「ON」に切り替え。
これだけです。
実際に聴いてみると、その効果は絶大です。
これまで邪魔でしかなかったHomePodの低音がかなり大幅にカットされ、適正な状態になっていると感じました。
惜しむらくは、この低音量を任意で調整できないこと…。イコライザー的な感覚で、自由に調整することができれば、よりありがたかったと感じました。
私は、「低音を減らす」をONにした状態で「適正」か、もう少し減らしてもいいくらい…と感じましたが、低音好きであれば、「もう少し低音が欲しい」と感じる方がいるかもしれません。しかしまあ、これ以外調整ができない設定なのであれば、この程度の低音がベストなのかもしれません。
実際に試して見る！
さあ、実際にHomePod単独で聴いてみました。
非常にいいです！
これまでであれば、低音だけが目立ち、素性は非常にいいと感じた中・高音部をスポイルしていましたが、その低音がすっきりしたことで、本来のHomePodのよさが十二分に発揮されているように感じます。
これで、SONOS Oneや、「HomePod + SONOS One」のシステムとの比較検討に値する音になりました。
特徴としては、
★「HomePod×2」単独
→低音がカットされたといっても、厚みのある低音が楽しめる。高音側も柔らかいながらも十分に主張しており、ゆったり目の音が好みであれば、これがいいかも。
★「SONOS One×2」単独
→中・高音のすがすがしさはさすが。HomePodよりは僅かに劣るものの、十分なサラウンド感も味わえる。BGM的な感覚の中にも、解像感を求めたいのであればこちらか？
★「HomePod×2 + SONOS One×2」４台体制
→HomePod、SONOS Oneのそれぞれの強みを活かしながら、それぞれの弱点を埋めるという、魅惑のシステム。サラウンド感と解像感を兼ね備えた不思議な音。
正直、好みかな…と思います。
以前のHomePod単独であれば、
「さすがに音楽としては破綻しているので、薦められない」
というレベルでしたが、今回のバージョンアップで、「横並び」といっていい状態になりました。
個人的には…。
やはり「HomePod×2 + SONOS One×2」の４台体制が最も好みです。
ゆったり感、煌びやかさ、サラウンド感が見事に融合しており、「軽く聴く」という用途によっては、これ以上無い…といえるほどの状態になっているように思います。
私のように、音質を求めないのであれば、「軽く聴く」という用途ではなく、音量を上げて本格的に聴く…という用途でも満足できるユーザーが多いのではと考えます。
まあ、それなりにコストはかかるわけですが、是非とも試してもらいたいシステムです。
現在は初代HomePodはディスコンになっているようで、HomePod Miniとの組み合わせでは試していないのですが、よりローコストになっていますので、敷居は低くなっているのでは？
