プリントアウトの重要性を再認識
フィルムカメラを皮切りに、デジタル一眼レフの創生期から利用してきた私ですが(腕前は別にして)、Canon EOS5DMarkⅡを購入して、
「高感度は別にして、低感度ではこれ以上の画質向上は難しいだろう…」
と思い至り、それ以降は一眼カメラから遠ざかっていた時期がありました。
しかし、実はそれから業界の力関係は一変していたようで、ミラーレスの台頭からSONYが一気に抜け出すことになっており…。
そんな私が、Canon EOS RPを購入しようと考えた経緯は以前の記事で書きましたが、RFシステムになって、その画質が非常に向上していることに驚き、ついにはEOS R5やRFレンズを購入しまくるようになるとは、数年前の自分には想像もできない展開です。
2020年は、R5購入という最大のイベントもありましたが、次第にRFレンズも買い足しまして、今年は「RF100mm F2.8L MACRO IS USM」を買い足し。
50ミリ単玉、標準ズーム、70-200ズーム、マクロと、概ねレンズのシステムもそろい、これら全てをLレンズに統一することもできました。
個人的には、これに「35ミリ/f1.2L」が加われば、「完成」と言えるところまで来ています。来年こそ出て欲しい!
さん、2021年を振り返ったときに、カメラ関係で最も印象に残っているのが、Canonのプリンター「Pro S1」です。
その描写力に、
「やはりプリントアウトしてなんぼだな…」
と、改めて感じされられました。
純正の強みと、Mac+DPPの相性のよさ
これまで私は、基本的にEPSONのプリンターを使用してきました。
かなり以前に一度だけCanonプリンターを使ったことがあるのですが、当時のCanonプリンターは色の鮮やかさに欠ける印象が強く、速攻でエプソンに買い直した記憶があります。
しかしこのエプソンプリンター、特にMac環境の完全移行してから、なかなか思い通りの色合いに辿り着けずに困っておりました。Windows環境ではまずまず合致していたモニターとの色合いの統合に破綻が…という感じ。
そこで、「Pro-S1」の導入に踏み切りました。
カメラはEOS R5、現像アプリはCanon純正の「DPP」ということもあり、プリンターも純正を揃えることで、最後の望みを賭けた次第です。
結果としては、これが当たりでした。
言うこと無しです。Canonのプリンターは、超絶の進化を遂げてきました。
カメラ側、ディスプレイ側との色再現性の合致が思い通りに決まりますし、S1のウリである「黒」の再現性も素晴らしい。
また、DPPで現像することで、純正のプラグインソフトウエアである「Professional Print & Layout」による「コントラストリプロダクション」「DPRAWプリント」という更なる高精細化のオプションを使うことができます。
正直、
「何で早くCanonプリンターに乗り換えなかったんだ…」
と後悔したくらいです。
純正現像アプリである「DPP」は、その動作速度に関しては完全に「クソレベル」ですが、こと「再現性」に関しては、LightroomやCapture Oneとはことなる「純正の強み」を発揮します。
私のように、撮影枚数が多くないような使い方であれば、Mac Proの力を借りて何とかなっております。
やはりプリントアウトしてなんぼ
ここまで満足できるプリントアウトか適うようになり、改めて感じたのは、
「やっぱり写真はプリントアウトしてなんぼだな…」
ということ。
現在は、画像をプリントアウトせずに楽しむ…という方法が主流になっています。
特にスマホのカメラがある程度満足できる画質になってきていますので、その傾向に拍車がかかっています。
必要であれば業者でプリント…となると、所謂「おうちプリント」というジャンルも、もしかすると今後はじり貧なのかもしれません。
しかし…。
「R5 + DPP +Pro-S1」から生み出される写真を目にすると、
「これが家でプリントアウトできるなんて奇跡…」
と思えるほどの画質になっており、「プリントアウト」の意味合いと、Canon純正のシステムの優秀さを感じずにはいられません。
世の中はますます一眼カメラから離れていくのかもしれませんが、私は抜け出せそうにない…と感じさせてくれたPRO-S1との出会いでした。
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