Samsungが「三つ折りスマホ」の特許を申請
数年前からSamsungが先行し、中華勢も続々と参入し始めた「折りたたみスマホ」。
その「堅牢性」「使い勝手」「価格」の面で主流になるには時期尚早とは言えますが、今後の市場の受け入れ具合によっては、一気に主役に躍り出る可能性を秘めているデバイスです。
そんな中…。
Samsungが、なんと「三つ折り」のスマホに関する特許を申請していたようです。
厚さと堅牢性と使い勝手と…
記事によると、
Samsungが世界知的所有権機関(WIPO)に申請していた、三つ折りスマホに関する特許が、現地時間2021年12月23日に公開された
ということです。
「Z折り」で折りたためるようになっているようですね。
当然ヒンジ部が2カ所あり、バッテリーも左右のディスプレイ下に2カ所埋め込まれるようです。
「三つ折り」になることで、当然二つ折り筐体に比べて横幅を抑えることができ、折りたたんだ際の携帯性においては有利になるでしょう。
また、二つ折りでは開いた際のディスプレイの縦横比がやや縦長になり、やや不自然な感じを受けました。しかし今回の特許図を見ると、自然な感じの横長筐体になっており、筐体を開いた際の縦横比が従来のタブレット感覚で使えそうです。筐体を90度回転させるという手間がなくなるだけで、落下等の危険性が少なくなるという利点もありそうです。
反面、「三つ折り」になることで、どうしても収納時の「厚み」は増してしまうことになるでしょう。
現行のスマホに慣れている身としては、二つ折りでも厚みに関してはナーバスになりそうなところですが、これが三つ折りになると…。筐体自体がかなり小さくならないと、どうしても厚みが気になってしまいそうな気がします。
また、ヒンジが2カ所あるということで、堅牢性に関しては大きな懸念材料となるでしょう。開いた状態で端に力がかかると、逆側のヒンジに力がかかってパキン…なんてことにはならないのでしょうか?
これ、折りたたんだ際の厚みをなくすために筐体を薄くすればするほど、開いた際の堅牢性が奪われる…という、ジレンマに陥りそうな課題として今後も尾を引きそうです。
ライバルはタブレット?
以前、iPad miniは折りたたみデバイスに吸収される…という記事を書きました。
今回のような「三つ折り」デバイスであれば、スマホとしてではなくタブレットとして活用したいと考えるユーザーも多いでしょう。
折りたたみ式デバイスの選択肢が増えるほどに、現状の「スマホ」「タブレット」という形状の境目は曖昧になってくることが予想されます。
その上で各メーカーがどのようなプレゼンをしてくるのか?
新しいデバイスの在り方を提案しメーカーが生き残っていくような未来が待っているのかもしれません。