Apple製AR/VRヘッドセットには「M2」が搭載?
先日、Apple製Apple製AR/VRヘッドセットには「M1」が搭載されるかも…という情報をお届けしました。
Macに搭載され、「ベースチップだが、これで殆どの作業が十分こなせる」というほどの実力をもつM1がヘッドセットにそのまま搭載される…ということに結構な衝撃を受けました。
しかし…。
それ以上の衝撃情報が…。
なんと、M1ではなく「M2」が載る?
ますます疑問が残る「何ができるのか?」
記事によると、
リーカーの手机晶片达人氏がWeiboに、AppleのAR/VRヘッドセットには、M2チップ(コードネーム Staten)と、Boraコプロセッサが搭載されるとの予想を投稿しました。
ということです。
いやいや、これは衝撃的です。
未だデビューさえしていない最新のチップをいきなり搭載するというのです。
Appleのこの手のデバイスを考えた時に(噂も含めて)、世代が古めのチップを載せて…という例はありました。AirPowerに「A11」、Apple純正ディスプレイに「A13」等…。
しかし、これ程の高性能チップを搭載するということ自体、異例中の異例と言えるでしょう。
ちなみに、「Boraコプロセッサ」という言葉は初見なのですが、「コプロセッサ」の定義は、
「コンピュータの中央処理装置(CPU)の演算処理を補助する目的で搭載(内蔵)される処理装置」
ということのようです。
つまり、CPU以外の演算処理装置全般のことで、GPUはその最たるもののようですね。
これまでも、Apple製AR/VRヘッドセットには2種類のチップが搭載され、「1つは高性能なプロセッサはM1に相当する処理能力をもち、もう1つのプロセッサはセンサー関連の演算処理に用いられる」という噂がありましたので、Boraコプロセッサは映像関連の処理を行うものになりそうですね。
Appleが、「将来のチップ」を搭載すること前提でこのヘッドセットを考えているとなると、かなり負荷の大きい作業を実行させようとしていることが分かりますね。
そして問題になるのは、「一体何ができるのか?」ということ一点。
どうしてもこの手のデバイスは「ゲーム」というジャンルを連想させるのですが、この分野、Apple(Mac)が最も苦手としている部分です。現在はApple Arcadeを介してのゲーム展開もしていますが、その内容はそれほど評価されていないのが実情でしょう。それらのゲームにM2搭載のヘッドセットを連動させる? どうもイメージが湧きません。
また、ヘッドセットと連動させるのは、iPhoneなのかMacなのか? それとも両方なのか?
さらに、もしゲーム以外で活用するとなると、果たしてどのような方法が考えられるのか?
値段は数十万円になる…という噂もありますので、おいそれと購入できるものではありません。余程ユーザーを納得されるような環境を用意してくれないと、知らないうちに姿を消していた…なんてことも十分にあり得ると考えます。
Appleとっては大きな賭けかと…。
発売時期は遅れる?
Apple製AR/VRヘッドセットは、当初2022年半ばの登場が噂されていました。
しかし、今回の記事には、
「M2チップとBoraコプロセッサの製造はTSMCが担当し、2022年第4四半期(10月〜12月)の末頃に量産が始まる」
という記述があります。
となると、登場自体が2023年にずれ込んでもおかしくないかと。
というか、これも2022年半ばと言われていた新型MacBook Airの登場もずれ込むのかな?