AppleのAR/VRヘッドセットには96W USB-C電源アダプタが同梱?
先日も、「M2チップが搭載されるのでは?」という話題が飛び出したAppleのAR/VRヘッドセット。
未だ市場に投入されていない次世代チップを搭載する…ということ自体異様なことですが、ヘッドセットにMac用のチップを搭載する…という考え方そのものが「意味不明」といった印象です。
これまでのこの手のデバイスは、「高性能」とはいえたかがしれたものが多く、「PCと同等の性能」などという超弩級なものは存在しなかったのではないでしょうか?
だからこそ想像がつかないのです。
そんな中…。
さらに「どんだけ?」と思わせる話題が飛び込んで来ました。
バッテリー容量、半端さなさそうです!
おまけに「ファン」も付くの?
記事によると、
TF International Securitiesのアナリスト、ミンチー・クオ氏が投資家向けに、Appleの拡張現実(AR)/仮想現実(VR)ヘッドセットには96W USB-C電源アダプタが同梱されると伝えた
ということです。
え〜っと、96WということはMacBook Pro級のバッテリーを積むことを想定しているのでしょうか?
まあ、AR/VRを駆使するというだけで相当に電力を消費することは想像に難くありませんので、相対的にMacBook Proのバッテリー容量よりは小さくなるでしょう。しかし、それにしても96Wの電源アダプタというとは、結構な大きさのバッテリーとなりそうです。
また、今回の記事でもうひとつ気になるのは、
「Bloombergのマーク・ガーマン記者は、AR/VRヘッドセットにはファンが搭載されるとの情報をTwitterに投稿している」
という記述もあることです。
熱効率が非常にいいであろう「M2チップ」を搭載してもなお「ファンが必要」ということは、相当に高度な作業を長時間チップに強いる…ということに他なりません。
だって、「M1系」の既存のチップであれば、余程に負荷のかかる作業をしなければ「ファンは回らない」というレビューが多いのですから…。
ということは…
ということは…。
AppleのAR/VRヘッドセットでは非常に負荷の高い工程が営まれ、それに伴って電力消費量発熱量ともに想像以上のものになることは決定的だと言えます。
恐らくはヘッドセットそのものが結構な重さになるでしょうし、動作中は熱さとファンの回る音と闘わなければならないかもしれません。
そこまでして、Appleはこのデバイスに何をさせようとしているのでしょうか?
それは、本当に我々ユーザーが求めていることなのでしょうか?
スペックが明らかになるにつれてこんなに心配になってしまうデバイスも珍しいのでは?