Apple、新たなミニLEDサプライヤーを追加の噂
3月にもM1 Pro/Max搭載のiMac Proが登場する可能性があります。
先日、WWDCまでお預けか?…という噂も流れましたので混沌としてきた感はありますが…。
iMac Pro登場に関し、非常に気になっているのはそのディスプレイです。
もちろん、そのサイズに関しても気になります。以前は「30インチ」という説が有力でしたが、昨年後半からは「27インチ据え置き説」が有力に。そしてその後、30インチ級のモデルもあるのでは…と、正に錯綜状態。もしかすると30インチ級は「上位モデル」として後日登場する可能性もありますね。
そして…。
それ以上に気になるのが、
「iMac ProのディスプレイがMiniLEDになるのか?」
という点です。
こちらに関しては、「MiniLED説」が当初有力でしたが、その後「LCD説」が語られるようになりました。
ここで問題なのは、「コスト」です。
iMac Proの27インチ以上というサイズのディスプレイをMiniLEDにした際、従来のiMac27インチレベルの価格をキープできるのか…ということ。
もちろん、MiniLED搭載になることで若干の値上げ…という程度であれば誰しもが納得できるはずですが、それで済まないほどに値上がりしたのでは「後継機」として語れなくなってしまう可能性さえあるでしょう。
大型のMiniLEDパネルをどの程度のコストで製造できるのか…?
ここに関しては、今後いかに大量生産できるようになり、歩留まりを上げていくか…にかかってくるのではないでしょうか。
そんな中…。
Appleが新たなミニLEDサプライヤーを追加するという記事が来ています。
供給の確保が難しいのでは?
記事によると、
DigiTimesが、Appleが中国Sanan OptoelectronicsのミニLEDチップについて、品質認証試験を行っていると報じた
ということです。
Sanan OptoelectronicsのミニLEDチップは品質や特許問題についてまだ懸念点があるため、現時点ではAppleの認証を取得できていないようですが、AppleがMiniLEDのサプライヤーの追加を急務として考えている…ということは注目に値しますね。
それにしても、現時点で新たなMiniLEDサプライヤーが「見つかっていない」ということは、iMac Pro(27インチモデル/M1 Pro・Max搭載)にMiniLEDディスプレイを搭載すること自体、不可能と感じるのは私だけでしょうか?
2021年は、MiniLEDディスプレイの供給不足によってデバイスの供給量が不安定になった時期もありました。こんな調子で本当にiMac Pro、MacBook Air、iPad Air等のディスプレイをMiniLEDに切り替えていくことができるものでしょうか?
以上のことからも、少なくても当初発表されるiMac ProにはLCDが搭載されるのでは…と考えます。
価格高騰は受け入れられない
さらに…。
それ供給問題以上に気になるのは、価格面です。
前述しましたが、iMac27インチモデルの後継機として登場する以上は、その価格が以前のモデルと比べて極端に上昇してしまうのはどうしても避けなくてはならないと考えます。
これで一気に価格が跳ね上がってしまうようだと、ただでさえ手薄な「そこそこのパワー・価格のデスクトップ機」というゾーンからはみ出してしまうのではないでしょうか?
これまでのiMac27インチは、25〜30万円ほど出せばそこそこの性能のディスプレイ一体型マシンが手に入る…という部分でコスパの面からも受け入れられてきました。
このiMacの美点が失われてしまってはいけません。もちろん、カスタマイズしてより高性能なモデルを手に入れたいというユーザーは投資すればいいのですが、一般的なユーザーの金銭感覚をねじ曲げてしまうようだと、一気にiMac離れが進んでしまうことになるでしょう。
それだけは避けなくてはなりません。
もちろん、MiniLEDを搭載して価格を抑える目処が立っているのであれば何の問題も無いのですが、そうでなければLCDで十分なのではないでしょうか?
さて、Appleがどのような判断を示すのか?
そして、AppleのMiniLEDディスプレイ供給状態は一体どうなっているのか?
とりあえずは3月を楽しみに待ちたいと思います。