Appleが「ペリスコープレンズ」の特許を申請
先日、「iPhoneのディスプレイ下埋込み型Touch ID開発中止」に関する情報をお届けしました。
どうやらAppleは埋め込むのはTouch IDではなくFace ID…と決意したようで、遅ればせながらiPhoneも「新基準」に向けて本格的に動き出す時期に来ているように感じます。
私は次のiPhone大変革期は「2023年」だと考えます。
まずもってチップが「3nmプロセスルール」へと移行しそうなこと。今年は暫定的には「4nmプロセス」でお茶を濁しそうですが、恐らく「本命」が来年には登場するでしょう。
更に、今年から始まりそうな「Face IDのディスプレイ下埋め込み」が完成するのが2023〜24年あたりになるのではないかと予想します。
そして…。
来年に「折りたたみiPhone」が登場することで、否が応でも「新時代」の到来を印象づけることになるでしょう。
「iPhoneX」以来の大変革期が近づいているのではないでしょうか?
そんな中、iPhoneのカメラ部に関してもこの時期に次の進化を遂げそうです。
以前から噂になっていた「ペリスコープレンズ」が現実味を帯びてきました。
「高倍率化」でAndroid機を追従
記事によると、
米国特許商標庁(USPTO)が現地時間2022年2月17日、Appleが出願していたペリスコープレンズに関する特許を公開した
ということです。
「ペリスコープレンズ」とは、
光を90度屈折させることで、レンズとセンサーを水平ではなく直角に配置可能にし、スマホのような薄いデバイスでも、高倍率の光学ズームを可能にするレンズ
のことです。
潜水艦の潜望鏡をイメージすると分かりやすいですね。
通常の一眼カメラで考えれば、高倍率にしたければ当然レンズは縦に延びていくことになります。これをレンズとセンサーを直角に配置し、可変式のレンズを取り入れることで縦の長さを出さずして高倍率を稼ごうという仕組みですね。
今回の特許図面が以下のもの。
センサーに直角に屈折させるために45度にカットされたレンズと、可変する3枚のレンズが確認できます。
Appleの特許は、35ミリ判換算で78ミリ〜130ミリの焦点距離になるペリスコープレンズということで、Galaxyに搭載されている物よりも倍率は控えめですが、それだけに画質に関しては期待できますね。
なんやかんやいっても高倍率化は有意義
iPhone13 Proに機種変し、11Proの2倍から3倍へと高倍率化したことで、やはり便利になりました。
個人的には作品としての「写真」はEOS R5を使用します。
iPhone13 Proすで撮影するのはあくまでもメモ的に記録しておきたい画像。それにしても、書類や図面、ボード上の文字、記録しておきたい物品等、高倍率化したことで撮影の選択肢が大きく広がりました。
ペリスコープレンズが導入されることで、より遠方にあるものを撮影する際のストレスが減少するのは確実です。
私がiPhoneに求める最優先事項はカメラではありませんが、「無いよりもあった方がいい」のは事実。
価格を大きく押し上げない程度のアップデートとして位置付けながら開発していただきたいものです。