Samsungのチップ価格も上昇!
ただでさえ半導体不足で混乱しているところにウクライナ情勢も絡み、世界的な半導体価格の上昇が止まらないようです。
一口に「半導体」といっても実に様々な部品があるのでしょうが、その最たるものといえばSoCチップ。
iPhoneまAチップを製造するTSMCも昨年から価格をアップし始めましたが、iPhone13製造分に関しては「価格据え置き」の恩恵を享受できたとか…。
しかし、今年はさすがに価格アップを飲まなくてはならなかったということです。
そんな中…。
Samsungのチップも値上がりするようです。
それも20%!
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次々に飛び火する価格上昇の波
記事によると、
Bloombergによると、チップ製造向け部品のコスト増大が世界的に見受けられることを踏まえ、Samsungが最大で20%のチップ価格値上げを計画していることが分かった
ということです。
これまでも、MediaTekが最大15%、TSMCも10%〜20%の値上げを表明しているということですが、ついにSamsungまで…というところですね。
以前にもお伝えしましたが、世界的な半導体不足は当初の収束予測を超えてもなお猛威を振るっています。
コロナがなかなか収束しないこともあるでしょうし、「世界の工場」たる中国が「ゼロコロナ政策」から脱却できないばかりか更に締め付けを強めている…ということも影響していることは間違いがないでしょう。
それに加えてウクライナでの実情…。
いや〜、価格面にしても供給面にしても、なかなか厳しい情勢がこれからも続くことになりそうです。
Appleへの影響は?
以前とは異なり、iPhone用AチップはTSMCの独占製造であるため、今回のSamsungの動向が直接的にiPhoneに押し寄せては来ないかもしれません。
しかし、様々な半導体部品が組み合わさってできている現在のデバイスの立ち位置を考えると、どうしても「値上がり」から逃れることは不可能であることは明らか。
また、TSMCが「2%」と特例的な扱っている今年度はまだいいとして、来年度以降はAチップの価格も高騰することが考えられます。
現在でもiPhone14 Proの価格が「100ドルアップ」とする見立ても存在しますので、今個青天井式に価格が上がらないことを願うばかりです。
そして、それに加えての円高。
日本にとっては、かつてないほどApple製品が遠い存在に映る日が近いのかもしれません。