肝心要の音質勝負
期待の星、ゼンハイザー「MOMENTUM 4 Wireless」のレビューをお届けしています。
先日は、「スタイリング、ペアリング編」をお届けしました。
そして…。
今回は肝心要の「音質ファーストインプレッション編」です。
ゼンハイザーの機種でいうと、以前の「MOMENTUM True Wireless(初代)」「MOMENTUM Wireless3」においては取って出しの音はピーキーで聴いていられないものでした。
これがエイジングを経て「化けて」いく様子は、以前のレビューで報告したとおりです。
しかし、そんなセンハイザーも、「MOMENTUM True Wireless2、3」「IE900」と、最近の機種はエイジングを必要としないものが殆どであり、この「ファーストインプレッション」の印象が結局は最終判断と同義になってしまうことが多くなってきました。
さて、今回の「MOMENTUM 4 Wireless」はどちらのタイプか?
もちろん、初聴きで「文句なし」の結果になれば何の問題もありませんが…。
恐る恐る音を確かめてみました。
んっ? これまでの傾向と違う! 開放感が…
ヤバいかもしれません…。
まずもって言えるのは、ピーキーな感じはない…ということ。
どちらかというと、先代の「MOMENTUM Wireless3」のファーストインプレッションに近い印象です。
最大の欠点は、先代の最大の美点であった「開放的な鳴り」が影を潜めているということ。
まあ、先代の取って出し時も解像感がなく、団子状になったベールに包まれたような音…という印象でしたので、それと同様とも言えるのですが…。
気になるのは、最近のセンハイザーの傾向。
つまり、取って出しからその機種の本領を発揮する…という仕様になっているということです。
まさか、これで「全力」ということはないよな…とビクビクしているわけです。
「ベールに包まれている…」という印象はありますが、先代の取って出し時よりは改善している印象というのも嫌な予感がするところ…。
つまり、先代の取って出し時よりは相当に具合がいいのです。
しかし、ゼンハイザー最大の魅力である音場の広さは感じない…。
これ、どう捉えればいいのでしょう?
今後のエイジングで化けるのか?
それともこれが最新のゼンハイザーの音作りなのか?
もし後者だとすれば大変残念な結果が待っていそうなのですが…。
ただいま、絶賛エイジング進行中です。
次回はのノイキャンの効きや外音取り込みについて。
音質の最終評価はそれ以降にしたいと考えています。