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「Apple Watch Ultra」を考える【③】〜盤面表示編 フラットデザインによるベゼル幅の厚さが致命的〜

Apple Watch Ultraの盤面表示、ある意味致命的

 Apple Watch Ultraのレビューをしております。

 

 前回は、大きな期待を寄せていた専用文字盤「ウェイファインダー文字盤」が、コンプリケーション表示が小さすぎる…という理由で常用が厳しいという現実を突きつけられたことをお伝えしました。

 本当にショックです。
 Apple Watch Ultraに期待してした、

「インフォグラフを超える文字盤」
「バッテリー持ち向上」
「ワイルドな筐体デザイン」

という3つの条件のうちのひとつが早くもつぶされてしまったわけですので…。

 そこで…。
 Apple Watch Ultraの抱える盤面表示の致命的欠点について考えて見ようと思います。

 

表示領域の狭さがとにかく…

 諸悪の根源は、

ディスプレイの面積は増えたものの、実際に表示できる領域はSeries7と殆ど変わらない…

ということに尽きます。

 このことについては以前も言及しています。

 恐らくは、「49㎜」へと広がったサイズ感を盤面表示上では享受できないであろう…と、覚悟はしておりました。

 

しかし…。
 ウェイファインダー文字盤を実際に間近で見ると、サブダイヤル部の表示の小ささに、
「これはあかん…」
と感じてしまったのです。

 もう少し見やすいかな…という希望的観測を持っていたのですが、甘かったです。
 上の画像以上に、実際では差が大きいです。
 3周りくらい小さく感じ、常用するのは厳しい…というのが本当のところ。

 「レビュー②」にも書きましたが、コンプリケーションの情報を確認する際、注視したり、二度見のような状態になってしまっては使い物にならないかと…。

 

 この原因は、ディスプレイサイズは49㎜に広がったものの、Apple Watch Ultraではベゼル幅が厚く、「無駄な部分が多すぎる」ことに尽きますね。

 また、同じインフォグラフで表示した際も、Series7よりも四隅の4つのコンプリケーションの文字表示が小さくなっているのも気になります。

 Series7以降のApple Watchでは、ラウンドエッジ処理されたディスプレイとなり、ディスプレイぎりぎりまで表示が可能となりました。

 これに対しApple Watch Ultraでは、フラット処理となったディスプレイのエッジ表示に関する完成度が非常低い…といわざるを得ません。

 これだったら、

フラットディスプレイにこだわらず、Series8のラウンドエッジをそのままApple Watch Ultraにも採用すれば良かったのでは…?

と思ってしまいます。

 何でこんな中途半端なフラットデザインにしたのでしょうか?

 

 恐らく来年の「Apple Watch Ultra2」では、この部分をリファインしてくるでしょう。
 してこなかったらAppleの姿勢を疑ってしまいます。

 

それでもバッテリー持ちさえ良ければ…

 盤面表示、盤面デザインに関しては非常に残念な結果となったApple Watch Ultra。

 しかし、私はApple Watch Ultraを否定するつもりはありません。

 まずもって「ゴツゴツとしたワイルド感溢れる筐体デザイン」という当初の目的は達しています。
 後は「バッテリー持ち」ですね。

 本当に従来品の「2倍」のバッテリーもちが実現するのであれば、これだけで買い換えた価値があるかと。

 

 次回はそのバッテリー持ちについて…。

 

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