iPhoneSE4だけじゃない…
先日、iPhoneSE4の開発が危ぶまれている…という驚きの情報をお届けしました。
最近のAppleはこのような「開発中止」「発売断念」等の話題で溢れかえっています。
これらの情報で共通しているのは、「効率性」という概念。
人気薄、利益率の低い製品から手を引くことで、「儲けの効率性」を上げようというものです。
価格が低くそれほど売れない「iPhoneSE4」、価格が高すぎてそれほど売れない「超高性能チップ搭載Mac Pro」を敢えて投入しないことで売れ筋に注力しよう…ということなのでしょう。
何だかさみしい考え方だな、と考えておりましてが、そのように考えているのは何もAppleだけではないかもしれない…という記事が来ています。
Samsungもミッドレンジスマホをカットする?
ミッドレンジスマホ存続の危機
記事によると、
リーカーのDohyun Kim氏(@dohyun854)が、Galaxy S23 FEが発売されることはないとの予想をTwitterに投稿、Connor / 코너 / コナー氏(@OreXda)も同意している
ということです。
「FEシリーズ」といえばフラッグシップである「Sシリーズ」の廉価版として発表されている機種。
「廉価版」とはいえ価格は8万円台ということで、決してお安い機種ではありません。
先日話題になった「iPhoneSE4」よりも格上…といったところでしょうか?
この度の「FEシリーズ」「iPhoneSE4」開発見送りの情報が同時期に届いたのは決して偶然ではないでしょう。
記事中にも、「ローエンド〜ミッドレンジスマホの販売台数低下」が原因として取り上げられてますが、世界的なスマホを取り巻く情勢が変わってきている…ということなのでしょう。
その情勢とは、
①これまで「ローエンドからミッドレンジ」の購買意欲が高かった途上国においてもスマホが十分に普及したことで、特にSamsungの強かった低価格機種の売れ行きが鈍っている
②世界的な物価高騰の影響で買い控えの動きも出ている
③頻繁に買い換えるような層のハイエンドモデル指向が急激に強まっている
ということなのではと考えます。
つまり、スマホにそれほど関心がない層および経済的に余裕がない国においてはローエンド、その逆であればハイエンドに向かう動きがこれまで以上に強まっており、「ミッドレンジ」になかなか目が向かない情勢になっているのでしょう。
この価格帯に当たるのが丁度、「FEシリーズ」「iPhoneSE4」というわけです。
各社ラインナップの縮小に動く?
もしかすると、2023年のトレンドは「ラインナップ縮小」ということになるのかもしれませんね。
これまでは強い購買意欲に支えられ、きめ細かい機種ラインナップを敷く必要があったのでしょうが、これからは安定して売れる機種を絞って販売していく…。
まあ、至極当然の真っ当な商売にようやく戻る…ということなのかもしれません。
Appleにしても、もともとは非常にシンプルな商品ラインナップで勝負してきましたが、ここ数年の過度な新機種投入による矛盾にぶつかっている最中です。
これはiPhone以上にiPad、Macで顕著ですね。
果たしてAppleは大なたを振るうことになるのか?
それとも最近の拡大路線を維持していくのか?
私は「シンプル路線」でいいと思うのですが…。