新型「Mac mini」と「Mac Studio」、どっち買う？
「M2 Pro／Max」搭載のMacBook Pro、Mac mini（M2／M2 Pro）が発表となりました。
MacBook Proにとっては正にお決まりのバージョンアップですが、M1 Pro／MaxやM2登場の際には見事にスルーされた「Mac mini」に関しては、待ちに待った…というモデルチェンジになるはずです。
現状、ディスプレイ一体型の24インチiMacを覗けば、「デスクトップ専用」と言えるのは「Mac Studio」と「Mac mini」のみということになります。
Mac Studioは、Mac最上級となる「M1 Ultra」を搭載したハイエンド指向のデバイスであり、一般のユーザーには必要ないとも言えるスペックの構成もありますが、今回登場した「新型Mac mini」は、「M2」「M2 Pro」という「ある程度負荷のある作業もこなしたい」という要望にも答えられるMacとなりました。
デスクトップということを考えると、やはり「M2 Pro」の存在が大きいですね。
「M2では厳しい作業もM2 Proだったら…」
というケースも結構ありそうですので、お守り的な感覚においてもProが選択できることの安心感が違います。
という考え方で、新型のMac miniと現行Mac Studioを観比べた際、ちょっとした疑問が生まれましたので、今回はそのことについて…。
M1 MaxのMac Studioって、実は狙い目では？
新型Mac miniを購入する際、
「デスクトップ機として、盛り盛りにしよう！」
と考えるユーザーは結構多いと考えます。
となると、選択するのはこちらか？
ところが…です。
現行Mac Studioで、M1 Maxで同様のシステムを組むと、以下のように…。
メモリ、ストレージを揃えて考えた時、価格がほぼ同額になるのです。
何だったらMac Studioの方が安いし…。
となると、両機種のパフォーマンスということになりますが、これ、当然Mac Studioの方が高いのでは？
まずもってチップに関しては、前回の記事に書いたとおり、「M1 Max > M2 Pro」になるように意図的にチューニングされているようにさえ感じます。
このあたりはユーザーの心情をおもんばかったものかと…。
もちろんチップのシングルスコアは新型の「M2 Pro」の方が優れているでしょうし、CPUのコア数もM2 Proの方が多いわけで、シングルが優先されるアプリでは若干Mac miniの方にメリットがある場合もあるでしょう。
しかし、GPUのコア数はMac Studioの方が多いですし、負担が大きい作業になればなるほどMac Studioの有利になることが増えてくるのではないでしょうか？
さらに…。
私が気になるのはケースの形状、冷却ファンの性能です。
チップの温度によって性能低下が認められるApple Siliconにおいて、大型の冷却ファンを有するMac Studioの優位性は絶対です。
Mac Studioがminiの2倍ほどの筐体になったのは、その半分を正に冷却ファンが占めているから。
そうなると、限界値の性能、動作の安定性においては、Mac Studioの方が断然優れている…と考えていいのではないでしょうか？
さて、どのように選択するか？
自分だったら…。
恐らくM1 MaxのMac Studioを選択するでしょう。
拡張性を考えてもこちらが上ですし…。
もしコスパで考えるなら、チップ性能を落として、以下の方がいいかも。
デスクトップということでメモリは落とさずにこの価格だったら、Mac Studioとも差別化することができそうでは？
また、「出ない…」という噂もありますが、Mac Studio後継機の「M2 Max」バージョンが現行と同価格帯で来るのであれば、Mac miniとの魅力差はますます開くことになるかもしれません。
そうなるとますます新型Mac miniの立つ瀬が…。
新型Mac mini、もう少し価格を下げることはできなかったものでしょうか？
このままでは、なかなかフル盛りにしてオーダーする方も少ないのでは？
