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藤原さくら「弾き語りツアー 2022-2023 "heartbeat"」秋田公演〜正に「ゆめのなか」〜

 "heartbeat"を感じ、ゆめのなか…

 昨日お知らせしましたとおり、藤原さくらさん「弾き語りツアー 2022-20213 "heartbeat"」秋田公演に行って参りました。

 

 会場は旧料亭の大広間ということで、なんと座布団席。腰に爆弾を抱えている私としてはその部分だけが非常に気になりましたが(他の公演は和式の建物であっても全て椅子席のようでしたので)、何とか乗り切ることができました。

 「旧料亭」ということで、会場は以下のような厳かさ。2階の灯りが付いているところが会場の大広間でした。

 

 この前にぽつんと置かれたポスターが何とも違和感。今回のツアーは、敢えてライブを行いそうもない場所を選んでいるということで、なかなかおもしろい試みだと思います。

 

 17:30の開場時には100人程度が集合し、整理番号順に入場です。印象としては、女性の割合が多く、比較的年齢層も高めだったかな…というところ。藤原さんのサウンドを反映していると感じました。
 いまどきのライブは様々な事情を考慮して電子チケットなんですね。申し込み、分配手続きと、初めての体験でした。

 

 大広間に入ると、3列目の中央部分をキープ。会場では物販もすでに行われており、雰囲気が高まります。

 

 舞台の幕には「鶴」。
 この後幕が開くと大きな「松の木」の前で藤原さんが歌うのですが、なかなかにシュールな画でした。

 

 この後、18:00になると照明が消え、いよいよライブの始まりです。

 

正に「ゆめのなか」

 水色のシャツに鮮やかなグリーンのパンツスタイルで登場した藤原さん。
 ライブは「500マイル」からスタート。あのドラマのシーンが蘇ります。

 これまでのセットリスト情報から見ると、毎回歌う曲を変えているようです。また、自分の曲だけではなくカバーも行っているようで、秋田公演では、童謡「ふるさと」、斉藤由貴さんの「卒業」、高橋優さんの「福笑い」も披露してくれました。

 また、この日は「3月11日」。
 震災当日、藤原さんは中学校の卒業式だったそうで、そのときの思い出を交えて東北へ重いも語ってくれました。この日、斉藤由貴さんの「卒業」をセレクトしたのもこのようなことがあったからだと思われます。

 基本的にはギター一本のアコースティックなライブでしたが、中にはその場でサンプリングした自分のギター音に更にギターを重ねて…というような技も駆使されており、ひと手間かかった演奏となっていました。

 

 いや〜、生で聴く藤原さんの歌声、しびれました。
 あの独特な低音の響きや、柔らかな曲調は、やはりアコースティックなスタイルがビタッとハマります。また、藤原さんの奏でるギターの音色にも大満足。配信映像やラジオ等でも弾き語りをよく見聴きするわけですが、生では迫力が違いますね。強弱の抑揚を見事に使いこなし、場を支配する印象。
 会場は藤原さんの色に染められていきました。

 今回改めて感じたのは、
「これだけのチルな曲で、しかもギター一本で観客を魅了するアーティストは希有な存在だな」
ということです。時代とは逆行しているのですが、だからこそ藤原さんの価値が高まるというか…。

 「まばたき」「ゆめのなか」のようなしっとり系の曲が正に最高で、アンコールの「ゆめのなか」を聴いている際は、この心地よさで正に「夢の中」にいるような気分でした。

 

もっともっと藤原さんの曲を聴いてもらいたい…

 ライブが終了し、まだ楽器が残されたステージを撮影することができました。この松の前で歌う藤原さん…。凄い絵面ですよね。

 

 数分前まで藤原さんが歌っていたステージ。
 コンパクトな会場で全国を回ってくれた藤原さんに感謝です。

 

 そして…。
 以前から申し上げてはいるのですが、こんな藤原さんの曲をもっともっと聴いてもらいたいな…と思います。

 藤原さんのよさは、その独特な低音とハスキーな声を活かし、チルでJazzyな曲を歌い続けているということ。もちろん年々様々な要素を取り入れてグレードアップはしているのですが、曲作りの原点はデビュー以来変わっていないのは曲を聴けばすぐに分かります。ファンからするとそこがたまらないのです。
 時代とともに曲が変わりすぎてしまったり、あまりにも曲作りの幅が狭すぎて同じような曲ばかり作ってしまったりするアーティストが多い中で、「芯は通しながら等身大で進化していく」という藤原さんのような成長を遂げる方も珍しいのでは?

 是非ともインディーズ時代の「Full bloom」(高校生時代に手売り販売していたbloom1、2、3をまとめた作品)から順を追って聴いてもらいたいと思います。

 いまどきの派手な曲に疲れた…という方には心の癒やしになること必定です。

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