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東野圭吾「魔女と過ごした七日間」読了〜東野さんの悪癖爆発 幼稚なストーリー展開の少年活劇〜

東野圭吾「魔女と過ごした七日間」読了

 東野圭吾さんの最新刊「魔女と過ごした七日間」を読了しました。

 

 いや〜、東野さん、久しぶりにやらかしてしまった…という感じです。

 時々やるんですよね、東野さん。
 非常に軽い感じでさらっと書き上げてしまったような文体…。最近であれば「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」です。レビューでも書きましたが、まあ「軽い」「薄い」「弱い」…。

 

 ラプラスの魔女シリーズも、第一作目の「ラプラスの魔女」が正に空想まみれの軽い一作。しかし、二作目の「魔力の胎動」は、円華の鋭い科学的推理の下に事件が解決されていくというもので、非常に読み応えがあるものでした。しかも、その「事件」が登場人物の人生の岐路に際したものであり、しっかりとした重みもあったのです。

 一作目が「空想科学ミステリー」と銘打ってしまっていたこともあり、二作目で軌道修正したのかな?…と考えていたのですが、三作目となる本作、軌道修正しておりませんでした。

 

東野さんの悪癖爆発 幼稚なストーリー展開の少年活劇

 本作は、刑事である自分の父親を殺した犯人を探った少年のお話。
 ここに円華が関わってくるのですが、その事件解決までの道程があまりにも幼稚であり、何だったら「科学的要素」も殆ど無し。途中で手がかりを掴むために少年が女装までしてしまう…というとんでもない展開となります。

 東野さんがやりたい放題勝手にストーリーを進めた上での事件解決。いやいや、ひどいもんです。中学生が戯れに書いたストーリー?…と疑いたくなるような一冊。角川書店もこれを出版してしまうようではいけないでしょ。薄いラノベのような類いです。

 まとめると、
「幼稚なストーリー展開の少年活劇」
とでも言いましょうか…。

 

 軽めの東野さんがお好きなら読んでも構わないでしょうが、内容を求めるのであればやめておいたほうがいいかも…と感じてしまう一冊です。

 次は本格的なものをお願いします!

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