「Apple VS Samsung」のシェア争いはApple優勢に変化?
ちょっと前までの感覚で言うと、
「世界のスマホシェアにおいてはSamsung強し!」
というのが当たり前の感覚でした。
しかし、米中の経済戦争によってそれまで急激に伸びていたHUAWEIが脱落。その後その他の中華スマホの勢いが増すかと思いきや、意外にもその伸びは鈍化。むしろAppleが伸びている現実があります。
そんな中で、じわじわと勢力を落としてきたのがSamsungです。
今やAppleと同等…。近い将来にどうなってしまうかは想像に難くありません。

エントリースマホの未来は明るくない?
記事によると、
Samsungはより多くのエントリーレベル〜ミッドレンジのモデルを展開しており、ユーザー数においてはAppleをはるかに凌ぐと思われがちだが、最新のデータによれば、iPhoneのユーザー数がSamsung機のユーザー数を上回ったことが明らかになった
ということです。
ここで紹介されているのがい下のグラフ。

2022年9月〜2023年2月という、正に直近のデータとなります。
まずもって、この期間で見ると常にAppleとSamsungがトップ争いを繰り広げているのが分かります。そして、OPPOは若干伸びているもののXiaomiには伸びきれず…。
完全に「2強」体制が固まっている印象を受けます。
さて、AppleとSamsungについて考えると…。
iPhone14シリーズが登場したのが「9月」ですので、意外にSamsungのシェアが落ちていないことに驚きを感じますが、かといって2023年に入ってからAppleのシェアが落ちているわけではありませんので、直近のiPhone14シリーズの健闘ぶりが目立つ結果と言えるかもしれません。
今後、新型Galaxyが登場したときのシェア動向も気になりますが、それよりも、
「以前はダントツのシェアを誇っていたSamsungのシェアがApple並みに落ちてきている…」
という現実が重要ですね。
Samsungが得意とするのは「エントリー〜ミドルレンジ」のスマホ。
逆にAppleが得意とするのは「フラッグシップ帯」のスマホ。
世界情勢が不安定なのであれば、本来はフラッグシップ帯の高価なスマホのシェアが落ちるのが普通だと思うのですが、現実は逆なんですよね。世の中の「スマホに対する考え方」自体か大きく変わっていることが想像できます。
恐らくは、世界中にスマホという端末が行き渡り、次はより高価な価格帯の端末を欲している層が急激に増加しているのでしないでしょうか?
となると、「Samsung→Apple」という動向も納得できます。
ということは…。
今後はAppleが上昇、Samsungが下降…という傾向になるのは目に見えているでしょう。
一時は中華勢に急追されて勢いに陰りが見られたAppleですが、いつの間にか立場が逆転しているという不思議です。世の中のパワーバランスって恐ろしいですね…。