OLED搭載MacBookの発売が2027年に延期?
今年になり、Appleデバイスの「ディスプレイOLED化」の情報が溢れています。
どうやらAppleは、「miniLED」を繋ぎの技術と考えており、早急に「OLEDディスプレイ」に移行し、将来的にはOLEDの進化形である「MicroLED」へと進んでいくことを指針としているようです。
これまでは、Apple WatchとiPhoneの中心がOLEDとなっており、今後は2024年にもiPadが、2026年にはMacBookがOLEDディスプレイへと変わってく…という説が有力でした。
しかし…。
ここに来て、MacBookへのOLED搭載が遅れる…という情報が来ています。
売上げ不振が原因なら、逆に急ぐべきでは?
記事によると、
2022年10月〜2023年3月のMacBookの売上高が前年同時期と比べて約30%減少したことを鑑み、Appleは有機EL(OLED)ディスプレイ搭載MacBookの量産開始時期を当初計画の2026年から2027年に延期したと、韓国メディアThe Elecが報じた
ということです。
非常に気になるのは、延期の理由が「技術的」な問題ではなく、「減退しているPC購買意欲との兼ね合い」だという点です。
素人考えからすると、
購買意欲が落ちているからこそ、新たな技術を積極的に投入して購買意欲を刺激することが必要なのでは?
と考えてしまいます。
しかし、記事では、「売上高前年比31%減」という発表が値上げされた機種代金が含まれた上での数値であり、「販売台数ベース」では「4〜50%」落ち込んでいる…と主張しています。
つまり、Appleの予想以上の販売不振の裏にある「コロナ期のPC先行購入の動きの反動」が2026年には収まっていない…と判断したのでしょう。いくら魅力的な製品を投入しても、市場は思ったような反応を示してくれない…という考え方です。
そうでしょうか?
私は、「M3」が投入されたら結構な勢いで購買意欲が復活するのでは…と考えています。
つまり、「M2 Pro/Max」の販売不振は、爆発的に売れた「M1 Pro/Max」を購入した層がM3世代のチップ投入を待っている…ということ。
Macを購入するユーザー層であれば、本当に魅力的な製品であれば、投資を厭わない傾向が強いのではないでしょうか?
個人的には、売上げ不振が今回の考え方の根本であるとすれば、逆に投入を急ぐべきなのでは…とさえ考えます。
チップ投入時期との兼ね合い
「AppleSilicon Mac」の場合、新規ディスプレイの投入に関しても、「搭載チップ」との兼ね合いも難しくなるでしょう。
例えば、次期Mチップの「M3」はブレークスルーを期待される期待の星です。これが2023年末〜2024年初頭までには投入され、その後2024年中には「M3 Pro/Max」が登場するでしょう。
2026年、2027年になると、更に次の世代になることは必然。
今回の「M2 Pro/Max」のように、マイナーアップデートとされるチップの時期にOLEDディスプレイを投入するのか、それとも「M3」のような本命の機種に搭載するのか…。
市場を動かすには、ディスプレイだけではなく、様々な要素を勘案しながらの行程が必要になることでしょう。