iPhone15は品薄感が出ない供給体制に?
まもなくWWDC…という時期になり、いよいよ新型iPhoneのスペックのようなものが固まり、試作・量産に向けた動きが出始める時期でもあります。
売上的にはなかなか厳しいとされる現行iPhone14シリーズですが、時期「iPhone15シリーズ」は、チップが3nmプロセスルールの「A17Bionic」となることから、他の大規模なブラッシュアップはないにせよ注目を浴びることになることは必至ですね。
そして…。
この度iPhoneの製造サプライヤーに変化あり…という記事が来ています。
昨年度のような品薄感が出ないようにと言う配慮がされるようです。
Foxconnの「Proシリーズ製造独占」が崩れる?
記事によると、
調査会社TrendForceが、iPhone15シリーズおよびiPhone15 Proシリーズのモデル別の製造担当サプライヤーとその割合を報じ、Appleが、iPhone15シリーズおよびiPhone15 Proシリーズの製造を担当するサプライヤーとその割合を見直すことが明らかになった
ということです。
TrendForceの予想は以下の通りです。
注目ポイントは、以下の2点。
①Wistronのインド工場を買収したインドTataグループが参入する
②受注数が最も多いのはFoxconnだが、これまでは独占していたProシリーズの製造を、LuxshareとPegatronも担うことになる
まずもって、昨年のコロナによる中国の製造停止を考えると、今後の「製造国分散」は急務のはず。この度「インド」という選択が行われたわけです。
「Foxconn」「Luxshare」は中国、「Pegatron」は台湾のメーカーであり、製造の大部分を中国に依存してしまっていることは問題です。様々な意味合いにおいて、脱中国をより進めていく必要があるでしょう。
また、フラッグシップである「Proシリーズ」の製造が、これまでのFoxconn独占から「Pegatron」に分散されることになったことも注目に値します。もちろん前述の「分散化」の意味合いもあるでしょうが、フラッグシップの製造という技術的にもより難しい分野が中国以外のメーカーに委譲される…ということにはそれなりの意味があるはず。
将来的にはこれにインドメーカーなどが入ってくるのかもしれませんね。コスト的にもこの動きはとれられそうにありません。