Appleの「M3系チップ」は順当に進化する
ここに来て、3nmプロセスルールで製造されるMac用「M3チップ」の登場が遅れるのでは…という情報が飛び交っています。
上の記事で説明したとおり、TSMC側の製造における歩留まりが上がらず、「iPhone用A16Bionicで精一杯」…というのがその理由のようですが、その後も、
「早くて今年末」
「遅ければ来年」
という情報が出回っています。
ただでさえ、
「今年中の3nm枠はApple専用となる」
という、いつものTSMC特例のもとでもこの事態なのですから、3nmチップの製造はなかなか難しいことは明らかなようですね。
ただ、3nmApple Siliconの開発は順調に進んでいるようで、その詳細も少しずつ漏れ伝わるようになってきました。
コア数が順当に増えていくようです!
記事によると、
テスト中のM3 Proは、12コアCPUと18コアGPUを搭載し、メモリ容量は36GBで構成されていると、ガーマン記者は述べている
ということです。
ちなみに、これまでの「M〇 Pro」のチップ構成は以下のようになっています。
「Proチップ」においては、高性能Coreの数は変えずに高効率Coreを2つずつ増やす…という戦略のようです。「Max」は異なるかもしれませんが、Proにおいては過度に重たい作業以上に一般的な作業をいかに速く処理するのか…ということに重点を置いているようで、チップの特性からしても納得できるものですね。
現行「M2 Pro」は、パフォーマンスとバッテリーもちのバランスに優れた機種です。
「M3 Pro」ではその傾向が寄りはっきりしてくるのかもしれません。
ただし、メモリ搭載量を増やすことに加え、そもそも「M3系」になって省電力性だけで無くチップパフォーマンスも格段に向上すると言われています。
見た目上は高効率Coreが2つ増えるだけ…と見えても、実は大きく基本性能が上がっているものと想像できますね。絶対的な性能を求めすぎないのであれば、やはりこの「M3 Pro」が狙い目の1つになることは明白です。
「Max」「Ultra」の噂も…
今回の記事では、「M3 Pro」に加えて「M3 Max」「M3 Ultra」の情報ももたらされています。
私の利用しているMac Studio(M1 Ultra)に関しては、CPU20Core、GPU最大64Coreまでとなっていますので、特にCPUCoreの増大が目に付きますね。
Ultraに関しては「M2世代は出ない…」と言われていますので、2世代分の伸び代ということになります。
GPUよりも、この爆発的なCPU性能を試してみたい…と考えてしまいます。