WatchOS10の「これじゃない感」が大きいのだが…
Apple Watch史上最大の変化…。
WWDCでWatchOS10が登場するまでは、今回の改定のことがそのように表されていました。
そして実際にWWDCでプレゼンされたWatchOS10…。皆さんにはどのように見えたでしょうか?
少なくとも私は、
「例年通りの機能アップバージョンでしかないのでは?」
と大いに疑問に感じました。
「Infograph」を超えられない
確かに毎年のWatchOSの着実なアップデート、機能改善には感心していますし、このような地道なやり方こそAppleの王道なのかな…とも感じます。
しかし、今回ばかりはもっと画期的な変化があるのでは?…と考えていたわけです。
特に「盤面デザインを含めたインターフェイス」の面で。
これまでも本ブログで述べてきたのは、「時刻表示とコンプリケーションの表示」に関して。私は、Series4で登場した「Infograph盤面」をメインで活用しています。というか、新しい盤面が登場する度に良さげなものを試すのですが、結局ここに帰ってきてしまうのです。
Infograph盤面では、1つの画面で8個のコンプリケーションが配置できます。
つまり、余計な操作無しに、8個の情報を獲得できるということ。
しかも、シンプルなアナログ時計ライクな時刻表示をベースとしている部分もお気に入り。Apple Watch Ultra専用の「ウェイファインダー文字盤」は、Infographを基本としているものの、あまりにも盤面のデザインがうるさい上に、コンプリケーションの大きさが非常に小さくなってしまうという残念な改悪ぶりで、挫折しました。
デザインそのものは好みなだけに、機能性の面で劣っているのは残念でした。
Appleとしては、新機能である「スマートスタック」で、盤面に登載できない情報をカバーしようとしたのだと思われます。
まあ、この機能の方が望ましい…という機能やアプリもあるのでしょうが、基本的な盤面上で情報を得ることができればそれに越したことはありませんし、その上で盤面のデザインがスマートであれば言うこと無しです。
スマートスタックに「逃げる」のではなく、Infograph以上の盤面やそれに変わる機能を新設してくれるのでは?…と期待したのですがそれの夢は叶いませんでした。
というか、Apple側が今回の改定を「ビッグチェンジ」と考えているのであれば、
「今後、Infograph以上の盤面が生まれることはないのかもしれない…」
とさえ考えてしまいました。
Ultraの大画面…
もう一点言えば、WWDC前には、
「Apple Watch Ultraの大画面を活かしたインターフェイス」
ということも言われていましたが、こちらも明確な答えは出てこなかったように思えます。
来年以降、Apple Watch Ultraのベゼルがより細くなって、本当の意味での大画面が十分に活かせるようになった後に期待でしょうか?