LEICA Q3、肝心の画質は?
先日、LEICA Q3を手に入れ、ご対面を果たしたことをお伝えしました。https://www.oyazi.site/archive/category/LEICAQ3
LEICA Q3を、
「スナップ目的において、完全にR5を置き換える存在になれば…」
と考えている私にとって、そのコンパクトさは完全に「合格点」。
後はとにかく「画質」です。
まずはとりあえず、R5との画質を確かめる異にしました。
R5に組み合わせるのは、「RF28-70/2.0L」です。いわずと知れた、2.0通しのモンスターレンズ。サイズ感の違いが異様ですが…。
これで、
「LEICA Q3、なかなかやるな!」
という結果になれば、私のカメラ運用においての革命が起きることになります。
さて、一体どうなるか?
「L」に負けない描写力! 圧巻のLEICAカラー!
正直…。
「これだけの投資をして、やはりRFシステムの巨大レンズには勝てないのでは?」
「むしろ、これだけコンパクトなLEICA Q3に勝ち目があると考える方がおかしいのでは?」
と考えていました。
だって、光学的に「大きい=正義」と捉えるのが自然です。
いくらLEICAが6,000万画素のセンサーを有していても、筐体の大きいレンズが有利…と考えるのが当たり前…。
しかし…。
その考えは見事に打ち砕かれました。
結論からいうと「LEICAすげ〜」ということになります。
以下に、ピーカンの元で撮影したLEICA Q3と「R5 + Rf28-70/2.0L」の画像を添付します。
全て「28㎜」で撮影。当然絞りは揃えております。
なお、LEICA Q3は露出が暴れる傾向がありましたので、CaptureOneで若干のレタッチを加えたものをスクショしています。条件を揃えるために、R5も全てDPP上で微調整し、スクショしたものです。
今回は大まかな画質を比べるための実験であり、エクスポートせず…で比べてみます。また、LEICA Q3は6,000万画素、R5は4,500万画素と解像度に差があることを念頭にご覧下さい。(画像は全て、上が「LEICA Q3」、下が「R5 + RF28-70/2.0L」です)
①秋田市役所全景(ISO100/f8)
LEICA Q3の方が基本アンダー目に出てくるようです。CaptureOneでの1枚単位での調整が必須のように思えます。
LEICA Q3の色がこってり目、R5はあっさり目のように感じます。また、LEICA Q3の解像度、線の細さは秀逸。「RF28-70/2.0L」がおののくほどのSUMMILUX1.7の底力を感じました。
さて、画像隅の解像度はどうでしょう?
以前のチェックで、「RF28-70/2.0L」は「24-70/2.8L」と比較すると良好な周辺部解像度を誇っており、「L単寄りの解像度」を誇っていました。
上の画像を切り取ってみます。
左右両端でも、LEICA Q3の優秀さを感じ取れます。
このままで見ると、若干R5の方がメリハリがあるようにも見えますが、これ、そもそものDPPの設定でパリッとなるように数値設定しているせいでもあります。
「LEICA Q3 + CaptureOne」では、シャープネスの初期設定が抑えられており、ここからいかようにも調整できるのです。
R5の画像はすでにややパキパキ気味で限界を感じますが、LEICA Q3にはまだまだ余裕があり、ここからシャープネスを高めると、軽くR5の解像度を超えました。ただ、実際はそこまで無理しなくてもごく自然に高解像度の画像を提供してくれるのがLEICA Q3のよさです。
コンパクトなLEICA Q3は、
「画像中心部の解像度は優れていても、周辺部は限界をきたすのでは?」
と考えておりましたが、それは杞憂に終わりました。
「RF28-70」以上のポテンシャルがあるなんて、これは反則級です。
たった1枚の画像を比べただけで、すでに私の心は決まりかけています。
「スナップにおいては、Canon機は必要ないのでは…?」
その思いは、2枚目以降の画像比較で寄り強固なものになっていくのですが、それは次回の記事で…。