インドでiPhone15の量産がスタート!
iPhone15シリーズの量産開始が開始されているようです。
数年前までは、とにかく「Qualcommの中国工場」というのがお決まりでした。「世界の工場」たる中国に、ある意味支配されていた…という感じでしょか?
「一極化」が非常に危険であることを承知しながらも、なかなか「脱中国」が進まなかった…というのがこれまでの歴史です。
しかし…。
今年は風向きが変わっているようです。
そう、鍵を握るのは「インド」です。
時期も早まり、数も増え…
記事によると、
iPhone15の量産がインドで開始されたと、Bloombergが報じた
ということです。
量産を開始したのは「Foxconn」ということで、組み立てメーカー自体が中国からの脱出を図っているということになりますね。
さて、この記事で非常に気になるのは、
「これまでは、最新のiPhoneの量産は最初に中国本土で開始された後、数カ月遅れでインドで開始されていましたが、それが大幅に短縮されたことになる」
という部分です。
「大幅に短縮」というか、今年はほぼ中国での生産と同時の動きということですよね。
生産の精度に対して、Appleが「GO!」を出したということでしょう。
これまでのAppleの戦略から考えると…。
できるだけ大量の人員を雇うことができ、しかもその賃金が安い方が魅力的に映るはず。
中国の景気がはじけ気味であり、人口減少が始まったということは周知の事実。経済が発展してきたことで、労働者の賃金もかなり上昇しているのは間違いないでしょう。
だとすれば…。
今後のAppleにとってより魅力的なのは、中国ではなく「インド」なのではないでしょうか?
以前は他の東南アジアが中国の代替の国として候補に上ってくることが多かったようですが、人口が世界一となったインドでの生産の目処が付いたのであれば、今後数年で一気に「インド化」へと舵を切ることも考えられます。
記事によると、Qualcomm以外にインド企業の組み立てメーカーも今後量産を始める見込みとのこと…。
我々はAppleのiPhone生産を通して、経済上での歴史的転換点を目撃しようとしているのかも知れません。