iPhone15シリーズ、発熱問題で世間を動揺させる
鳴り物入りで登場したiPhone15 Proシリーズ搭載の「A17 Pro」。
性能面はともかく、バッテリーもちに関しては少なくても噂されていたような「驚異的な伸び」を実現するには至らなかった…ということで、まずはひとつつまずいた格好です。
これまでも本ブログで言及しているとおり、省電力性の向上は本来大きな武器になるはずだっただけに、非常に残念なところです。
そして…。
iPhone15の発売以来話題になっているのが、「サーマルスロットリング」や「発熱」の問題。この両者は密接に絡んでいるでしょう。負荷の高い処理の際に発熱が生じ、そのためにフルパワーを発揮できなくなる…ということです。
この「発熱」ですが、チップ動作時と高速充電時という、系統の異なる問題点が報告されているようです。
Apple、確信犯では?
これらの2つの記事では、
①高負荷時のA17 Proが熱を帯びてサーマルスロットリングを起こし、25%ほど性能が落ちる
②USB-Cの高速充電時に端末が熱を帯びる
という二系統の発熱問題を報じています。
ただし、サーマルスロットリングは別として、「iPhoneが熱を帯びやすい」という性質は以前から経験していることで、驚くほどのことではないような気もしています。
これまでのiPhoneも、それほど重いアプリで無くてもちょっと継続的に起動していると背面がかなり熱くなっておりましたし、充電時も同様です。
高性能なチップを搭載し、それでいてできるだけ筐体を薄くしよう…としてきたiPhoneですので、これは仕方ないのでは?…とさえ思います。
充電に関しても、「高速充電」ということはそれなりのトレードオフがあるのは当然で、これが嫌なのであれば高速重点を避ければいいのです。
MagSafe充電時も、充電機側の熱が本体を痛めつけている気がして、私はSwitchbotを利用して時間限定での充電をしております。
私はAndroidの現状を知りません。
現行のAndroid機はA17 Proほどの性能はないにせよ、そんなに発熱しないのですかね?
もしそうなのであれば、明らかにiPhoneの弱点となるのでしょうが…。Snapdragonの現実も知りたいものです。
ただ…。
サーマルスロットリングが発生しているのであれば、これは問題です。
MacBookでも以前同様の問題がありましたが、「性能を十分に発揮できないチップ」(あるいはチップをそうさせてしまう筐体の環境)を世に出してはいけないでしょう。
そして…。
サーマルスロットリングが発生すること(これが事実なのであれば)、充電時に発熱しすぎること(Android機に比べて大幅に…ということであれば)は当然Appleも承知していたはず。
これに気付いていながら修正せずに発売してしまっているとすればそれは明らかに「確信犯」。やってはいけなかったこと…と言えるでしょう。
この問題については今後様々なレビューが出てくるでしょうが、少なくても私の使用環境ではそれほど問題ではないかな…といった感じです。