「27インチiMacの開発計画無し」の衝撃!
この度の「M3兄弟」の一気出汁に伴い、これまで唯一「M1」で留め置かれていた24インチiMacが一気にM3搭載へとアップデートされました。これ自体は非常に喜ばしいことです。
ただ、当然ながら「27インチ後継機」の登場は無し…。
27インチiMacがディスコンとなって以来、これまで何度も「iMac Pro」等の、高性能チップを搭載した27インチ以上のディスプレイを搭載するiMacの噂が上っては消えました。つい先日も、「2025年以降に登場か?」などという情報が現れていましたね。
しかし…。
我々の期待はその都度裏切られ続けており、
「本当にAppleは後継機を登場させる気があるのか?」
という根本的な問題を考えざるを得ない状況になってきています。
そんな中…。
衝撃的な記事が来ています。AppleはiMac27インチ後継機を考えてない?
だったら純正ディスプレイの充実を!
記事によると、
Appleの広報担当者がThe Vergeに対し、Appleシリコンを搭載する新型27インチiMacの開発計画は無いと答えた
ということです。
ここで言う「開発担当者」がどのような立場の人間で、Apple内でどの程度の責任をもつ立場なのか…ということも分かりませんが、もし本当なのだとすれば、非常に残念な方針と言わざるを得ません。
Apple Silicon登場以前は、Macにおける「デスクトップ機」といえばiMacであり、その主力は大画面、高性能CPUを搭載する27インチシリーズでした。
「ディスプレイ一体型」ということで、一般的な「デスクトップ機」というわけでもありませんし、絶対的な性能を有するわけではありませんが、それでもMacの象徴であったことは間違いないでしょう。
まずもって、これまでAppleが育ててきた「アイコン」をそんなに簡単に捨てていいのか?…という疑問が湧きます。
また、Pro Display XDR、その後StudioDisplayと、超高性能ディスプレイを世に問うAppleですが、ディスプレイだけで高額すぎることもあり、「Macのデスクトップ機」という部分においては一般のユーザーとの乖離が発生しているようにも思えます。
さらに、Mac miniで満足できるユーザーであれば問題ないでしょうが、それ以上ともなるとMac Studioということになり、コスパの面でも以前のiMacのイメージと比べると高上がりに感じてしまいます。
Appleが本気で、
「デスクトップ機の主流をMac mini、Mac Studio、Mac Pro等のディスプレイ分離型へと移行する」
つもりなのであれば、ある程度高性能ながら、もう少し安価に手に入れることのできるディスプレイが必要でしょう。
その上で、現行のStudioDisplayの価格帯のモデルをminiLED対応するなどのアップデートを図り、なるべく価格を押さえる形でOLED版の大型ディスプレイを投入する…。
Macは、時にサードパーティー製のディスプレイとの相性問題が発生します。できれば納得のできる形でApple純正のディスプレイを充実させることが、デスクトップMacが浸透する鍵になるのではないでしょうか?