「M3 Pro」搭載MacBook Proの省電力性が話題!
鳴り物入りで登場した今年度のApple「3nmプロセスチップ」。
省電力性、パフォーマンスの双方のおいて大いに期待されていたのですが、ここまでのところむしろ否定的な見方がされることが目立つ気がしています。
まずもって躓いたのがA17 Proの「発熱問題」。
Appleもその症状については認め、対応のOSアップデートも行いましたし、特定のアプリとの相性についても言及しました。
ただ、そもそも3nmチップの発熱はこれまでのチップよりも多いようで、ある意味ではデフォルトといえるでしょう。問題は、それが看過できないほどの発熱やパフォーマンス悪化、省電力性への悪影響があるかないか…ということなのだと思われます。
その考え方が認知されたのか、最近ではさほど発熱問題で騒ぎになることは無くなりました。ただ、M3 Maxチップにおいても以前よりも熱を帯びることは多数報告されているようですので、やはり発熱には注意しなくてはならないチップだとは言えるでしょう。
また、確かにベンチマークスコアは向上してるものの、動画編集・書き出し等の一般的な高負荷作業においては、「M3 MaxとM2 Maxとではほとんど差が出ない」という検証結果を非常に多く目にします。
それこそ研究レベルのアプリによる処理では効果が大きいのかもしれませんが、一般用途ではさほどメリットがない…という可能性があるということで、上昇機運に水を差す結果ですよね。
そんな中…。
M3 Proにおける省電力性を話題にした記事が来ています。
A17 Proも改善の兆し…「3nm」プロセスチップの強みとなるか?
記事によると、
Appleが今月発売したM3 Pro搭載16インチMacBook Proは様々な改善が図られていますが、最も特筆すべき点は省電力性能かもしれない、とNotebookcheckがレビューを公開している
ということです。
ここで紹介されているデータは、「M3 Pro搭載MacBook Pro16インチ」において、輝度を150cd/m²まで下げて、Big Buck Bunny(テストによく使用される3Dアニメ映画)をH.264 1080pで再生すると、なんと『24時間41分再生』することができた…ということです。
M2 Maxと比較すると、以下のように大きな差が出たとのことです。
もともと「M2 Pro」の時代から「Proチップ」の省電力性の高さは大いに評価されていました。このデータでは、「M2 ProとM3 Proとの比較」が分かりませんので、Pro同士だとどうなるか…という判断はつかないのですが、「Max対Pro」で考えるとProの省電力性の高さが際立ちますね。
折しも、先日の記事で「M3 Maxの低電力モード」でのバッテリーもちのよさをご紹介しました。
だったら、「M3 Proの低電力モードだったらどうなるの?」と考えてしまうのは私だけではないはず。
もしかすると、ピークパフォーマンスでは今一つという印象の3nmチップですが、工夫ひとつで驚異のバッテリーもちを発揮する可能性を秘めたチップ…と言えるのかもしれません。