MacBook Airも冷却できる可能性!
薄型でスタイリッシュ、性能も十分で価格も安い…。
Macシリーズの中で「MacBook Air」の人気が高い理由も分かります。
AppleがM3シリーズをMacBook Pro限定で登場させたのも、
「Airも同時に発表すると、限られた3nmプロセスチップの製造が間に合わなくなるため」
という理由があるようです。
ただ、スリムなボディーゆえに「冷却ファン」を搭載できず、同じチップを搭載した「13インチPro」よりも性能が劣る…という検証結果が報告されていました(M2搭載機同士での比較)。いわゆる「サーマルスロットリング」が発生しているわけです。
そんな中…。
「Air」の性能を最大限発揮できる未来がくるかもしれない…という記事が来ています。
「ソリッドステート・アクティブ冷却チップ」でSSDを直接冷却?
記事によると、
Froreという会社が開発したAirJetという「ソリッドステート・アクティブ冷却チップ」をMacBook Airに取り付けることで、ファンの搭載が可能となり、高負荷時のパフォーマンスが向上する
ということです。
肝心なのは、この「AirJet」がAirにでもフィットしてしまう程の薄型形状をしている…ということです。
「AirJet」の内部構造までは分かりませんが、「超薄型のファン」ということなのかもしれません。
記事によれば、
Cinebench R23を使ったベンチマークテストでは、M2 MacBook AirはM2 MacBook Proよりも7%遅いという結果が出ていましたが、AirJetを搭載するとスコアはProのものに匹敵した
ということで、その効果は抜群のようです。
ただ…。
この「AirJet」は「消費者向け製品ではない」としていますので、まだまだ実験的な部品なのかもしれません。残念!
今後Appleがこのような部品を導入したり、あるいは自己生産したりすることで、Airの性能が担保される可能性がある…ということが分かっただけでもありがたい。これこそAppleが今すぐにでも取り組むべき課題のような気もします。
もしこれが実現したなら…。
薄型軽量なら「Air」、高性能ディスプレイが必要なら「Pro」と、ベースモデルのMacBookを選択する理由がはっきりするような気がします。