iPhone、iPadの開発をベトナムやインドに順次移行か?
「世界の工場」といわれている中国ですが、その経済的な発展スピードが鈍化し、勢いに陰りが見え始めているともいわれます。
また、米中関係も悪化の一途をたどっており、それが経済面にまで影響していることは明白です。
加えて、コロナ禍で生産や輸送面において「中国一極集中」に大きなリスクがあることも改めて浮き彫りになりました。Appleなどはその怖さをひしひしと感じたに違いありません。
これまでも、「脱中国」ということは再三話題になっていたわけですが、その動きがいよいよ本格化しそうです。「ベトナム」「インド」という国名が飛び交い出しています。
東南アジア・インド中心でいいのでは?
記事によると、
iPadの開発は今後、中国本土ではなくベトナムで行われるとNikkei Asiaが報じた。ベトナムで最初に開発されるiPadは2024年後半に発売されるモデルになるとのことで、iPad mini 7とiPad(第11世代)がそれに該当すると考えられる
ということです。
「ベトナム」という国の名前はこれまでも度々噂に上っていました。米国との関係性、国民性等を総合的に考えた上での決断でしょうし、労働賃金もおそらくは中国よりも相当割安になるのでしょう。
中国では経済発展に伴って労働者の賃金もかなり上がっているようですので、以前のような「安価な労働力を求めて…」という選択理由には当てはまらなくなっている可能性がありますね。
また米国の国策的にも、経済的に強く対立している中国に利をもたらすことには慎重なはずですし、「脱中国」は諸手を上げて賛成なので?
記事中では、これに加え、
「iPhone17の生産がインドで行われる」
と紹介されています。
「Proモデル」以外の機種を先に脱出させ、MacやProモデルのiPhone・iPadも徐々に…という戦略なのかもしれません。
個人的にも、様々な軋轢のある中国での生産に頼るよりも、生産国を分散させつつ、少しずつ中国から離れることの方がAppleにとって利があるように思えてなりません。