Magic Mouseで「ピンチイン/ピンチアウト」を実現する「Abnormal Mouse」が無償化!
ラップトップPCにおけるAppleのTrackPadは魔法です。
WindowsラップトップPCのタッチパッドは以前の使い物にならないような代物からはずいぶん改善されたようですが、それでも細かい動きには不自然さも残り、ジェスチャーとPCの動きの連動性という部分ではMacの圧勝といえるでしょう。アニメーションも自然ですし…。
はっきり言ってMacであれば、「マウスの必要性を感じない」といっていいでしょう。
しかし…。
デスクトップ型のMacを使用していると、特に細かい動作(文字の選択、移動、画像のレタッチ)においてはMagic Mouseの方が好みです。Magic Mouseの方が狙った場所にずばり移動しますし、左クリック、右クリック等の操作に齟齬がありません。
加えてMagic Mouseであればスワイプ、スクロール等の操作も自由自在ですし、純正ならではの「魔法感」を存分に味わうことができますね。
ただ…。
唯一の欠点は、「ピンチイン/ピンチアウト」ができない…ということです。
疑似的に画面のアップは出来ますが、あくまでも表示画面を拡大するという機能で、画質が粗くなります。TrackPadのように「拡大しても画質が粗くならない」という操作が出来ないことは、Web上のデータを拡大したいとき、マップの画面を拡大したいとき等の場面で大きなストレスとなっていたことは事実です。
そんな中…。
Magic Mouseで「ピンチイン/ピンチアウト」を実現する「Abnormal Mouse」が無償化!…という記事を見かけました。
実際に試して見ましたが、使えそうです!
使用上の若干の癖はあるが、使えるレベル!
記事によると、
マウスの動きをトラックパッドのスクロールイベントへ変換し汎用マウスで四方向スクロールやスワイプジェスチャーを可能にしてくれるMacアプリ「Abnormal Mouse」が無償化されている
ということです。
これまでは「4ドル」の価格が付けられていましたか、この度無償化されたとのこと!
お恥ずかしながら、このような便利なアプリがあること自体を知りませんでした。もし本当に使えるレベルなのであれば、有償でも導入したいアプリです。
まずは、以下のサイトからダウンロード、およびインストール。
アプリ起動後は、
「システム設定アプリの[プライバシーとセキュリティ] → [アクセシビリティ]でAbnormal Mouseに制御許可を与える」
という作業が必要なようです。
これで準備OK。
後は、左側のメニューバーから、新たに導入したいジェスチャーを選択します。
私の場合は「ピンイン/ピンチアウト」の一本釣り狙いですので、「Zoom and Rotate」を選択し、どのボタンに動作を割り付けるかを選択します。
私の場合、「option+ドラッグ」でコピーでの移動を割り付けており、ファイル移動では欠かせないので、「Shift」を選択しました。これにMagic Mouseの「左ボタン」を組み合わせる設定に…。
実際の動作としては、
「Shiftキーを押しながら、左クリックをしたままのMagic Mouseを上方にドラッグする」
というイメージ(ドラッグする方向は選択できます)で、ピンチインが効くようになりました!
Magic Mouseを下方に移動させるとピンチアウトも効きますので、機能的にはTrackPadと同等の動作が出来るようになりました。
素晴らしい!
これまでMagic Mouseでどうしてもクリアできなかった唯一の欠点も克服できます。
まあ、気になる点としては、TrackPadでは2本指の操作でいとも簡単にできる操作が、左手でシフトキー、右手はクリックしたままでのドラッグ…と、動作に癖が残ることです。
しかし、これまで全く歯が立たなかった操作が付加された…と考えると、そこにあるのはありがたい気持ちのみです。
しかも「無料」!
Magic Mouseが好きな皆さんにお勧めできるアプリです。