Appleの折りたたみが次の段階へ
Samsungがいち早く「Galaxy Fold」を投入し、それ以降「折りたたみ」の分野をリードしているのが現状です。
当初はその品質、耐久性等の面で相当に叩かれたわけですが、それでも先駆者としてのアドバンテージを獲得するための賭けだったと考えれば、Samsungの優位性は明らかです。
対してAppleの「折りたたみ」に関する姿勢は消極的と言わざるを得ません。
特に「iPhone」に関しては、
「現状、スマホにおいては折りたたみの意義を感じない」
というレベルの立ち位置です。登場するとしても相当先、下手をすると登場しないかも…という雰囲気を感じます。
逆に、「iPad」「Mac」の折りたたみの噂はかなり以前からありますね。
まずは「iPad」、その後「Mac」というのがこれまでの噂です。
そんな中…。
Appleの「折りたたみ」デバイスのステップが一段上がったのでは?…という記事が来ています。
「ベアリング」サンプルを依頼!
記事によると、
折りたたみiPhoneなのか、もしくは折りたたみiPadなのか、Appleは折りたたみモバイルデバイスの開発においてキーコンポーネントとなるベアリングのサンプル出荷依頼を3つのサプライヤーに対して行ったようだ
ということです。
記事にもあるように、これまでのAppleの関心事は、「ディスプレイの耐久性や折れ目」「ヒンジの耐久性」といった部分に集約されているような感を受けます。
恐らくAppleとしては、ただ単に「折りたたみデバイスを出せばいい…」という考えではなく、
「出すのだったらディスプレイの折れ目は目立たず、耐久性・堅牢性においても他メーカーとは一線を画すものを世に出したい」
と考えているのではないでしょうか?
それが、「先進性」ではAndroid勢には太刀打ちできないAppleの生命線だからです。
そして、今回話題に上ったのが「ベアリング」。
ベアリングとは、「回転する"軸"と、回転を支える部分との間に使用される」ものであるとのことで、ということは、
「ディスプレイとヒンジの開発に一定の目処が立ち、それをつなぎ合わせるベアリングの段階に移行した」
と考えることもできるわけです。
だとすれば、これは大きな一歩ですかね。
これまでの予想であれば、iPad mini相当の大きさのデバイスから始まり、それをMacBookにも広げていこうとしている…とのこと。
「iPad mini7」の登場が2024年とも言われていますので、その登場時期に合わせるのか、それとも後に派生モデルとして登場させるのかは分かりませんが、少なくとも数年のうちにはiPad版が登場することになるかもしれません。
まあ、Appleの場合は、「価格」という問題もあります。
新機軸のデバイスが登場する度に価格が跳ね上がる傾向がありますので、個人的に購入するかどうかはそれ次第…という可能性が高いです。
ただでさえiPad(Pro)に関しては、2024年、OLED化することで価格が跳ね上がることが確実視されていますので、Appleには慎重な値付けをお願いしたいところです。