「ハンドルカクカク問題」のリコール、ディーラーの対応がなかなか大変なようです
先日、例の「ハンドルカクカク問題」のリコールが出るかも…という記事をお届けしましたが、すぐさま出ました。正式にリコール対応が申請されました。
記事にも書きましたが、今回ばかりは遅きに失した…という印象しかありません。
私はネット等で情報を集めており、ほぼ最速の対応をディーラーにお願いしておりましたが、これは自己防衛の賜です。
自分で情報を収集していなければ、全ての事案について後手後手を踏んでいたのは明らかであり、MAZDAがこの度の「ハンドルカクカク」について、
「ハンドル空回しによるグリースの撹拌→ステアリングギアボックスの交換→ウォームギア交換(これが今回の抜本的な対策)」
と、右往左往しながら対策してきた…という実態も分からないままになってしまっていたはずです。(過去の対策に関しては過去記事を参照のこと)
また、現状は肝心の「ウォームギア」の在庫も厳しいらしく、実際にカクカクの症状が出ているクルマが優先で対策され、それ以外は後回しになる(3月になるとの噂も)ということのようで、
「リコールは出したものの、迅速に対応できない…」
という惨憺たる状況のようです。
「情報」って大事だな…とつくづく感じた次第です。
私のCX-60に関してはいち早く全ての対策が施されているのですが、この週末にディーラーさんから電話があり、最後のひと手間をお願いされました。
ディーラーの対応も大変なようです。
証拠の写真をメーカーに送るように指示されている模様
電話でお願いされた内容は、
「実際に交換されたウォームギアに交換済みと分かるサインを物理的に書き入れ、それを写真に撮ってマツダに届けなければいけないので、来店してほしい…」
というものでした。
当然ながら、ウォームギア交換時に写真は撮っていたようですが、その後マツダから「何らかのサインをギアに書き込んで(交換証明のためでしょう)、その写真を送る」ように要求されたとのことでした。
交換済みのギアそのものの写真だけではなく、サイン入りを要求された…ということで、すでに作業済みの車体に関しては正に「二度手間」。
当然車両を持ち込むこちらも二度手間ですが、今回ばかりは板挟みになるディーラーさんがかわいそうでなりません。
それにしても、以前のリコール交換対応に関してはここまで厳しくなかったように感じましたので、今回の「ハンドルカクカク」に関してはマツダでも相当重く受け止めているのが分かります。
それにしても…。
この一連のCX-60騒動が、マツダ本社ばかりではなく、各ディーラーさん達の業績にどれほどの影響を及ぼすか…ということも心配になってきました。
相当の「手間暇、お金」がかかっていることは明らかです。
マツダさん…。
新技術に関する開発、判断は慎重に行いましょう。
ダイハツの問題といい、何をどうすれば「ヤバいことになるか」という判断ができないようでは、会社の屋台骨が傾くことに繫がりますので…。