CX-60、1年間、12,000㎞の付き合いを振り返って…
CX-60「XD-HYBRID Exclusive Sports」を購入しましてレビューを継続しております。
これまでのレビューはこちらからご覧下さい。
https://www.oyazi.site/archive/category/CX-60
ついにCX-60が納車されて丸一年が経過しました。
ただいまの走行距離は「12,648㎞」となっております。平日は往復40㎞ほどの通勤に使用していることもあり、かなり稼ぎました。
そして…。
昨年末の総括にも書いた通り、この1年はトラブルと向き合い続けた1年でもありました。
「ギクシャク」「i-stop」を含めた諸問題に関する度重なるリプロ・改善対策・サービスキャンペーン。安っぽいドア音対策としてダンピングシート貼り付け。前輪からの異音に対するグリス塗布。
そして車体が跳ねることに対するリアダンパーの交換。
とどのつまりが、「ハンドルかくかく」という致命的なトラブル。マツダの対応も右往左往に終始し、つい先日リコールとして、「ステアリングギアボックス内のウォームギア交換」という根本的対策がアナウンスされました。
何度ディーラーの担当さんにこちらから連絡したことか…。
何度MAZDAの店舗に足を運んだことか…。
どれだけCX-60関係の不具合情報を集めることに注力したことか…。
まさにトラブルとともに過ごしたCX-60との時間でした。
メーカーの準備、考え方、担当さんの大切さを改めて知る…
この1年で考えされられたのは、「メーカーとしての準備、考え方」についてです。
まずもってCX-60は、マツダ初のラージ商品群として鳴り物入りで登場した車種でした。マツダという企業が、これまで以上の車格の製品を投入するとということは、ある意味社運をかけての取り組みのはず。
それなのに…。
出てきたCX-60はトラブり続き。どう考えても、試作車を乗りこなしていれば気づけそうな事柄ばかり。
また、ハンドルかくかくのように、ある程度時間が経過することで発生するトラブルについては、設計、耐久テスト等はどうなっていたのか?…と疑問を感じてしまいます。
「未成熟」だったのです。そして、おそらくは、マツダ側はそれを承知の上で売り出してしまったのです。罪です。
結果、ユーザーの声を受けて少しずつ改善され、その改善を受けた車体が新たに生産され…というサイクルをこの1年間で繰り返しました。
そのうえで、最後の「ハンドルかくかく」は様々な改定を受けたすべてのCX-60に適応されるトラブルとなり、「未成熟な車を世に出した」という責任を突き付けられるような大規模なリコールになってしまいました。
発売までの「期限」が切られており、未成熟だと分かっていながら販売した…としか思えません。これが、本当に100%のクルマだと思って発売したのだったら、「マツダ…、終わってる」と判断されても仕方ないでしょう。
「ダイハツ」の問題とも重なりますね。
いい加減なことをすると、企業としての信頼を大きく失ってしまうでしょう。
マツダには猛省してもらいたいと考えます。CX-80の登場も大幅に遅れててしまいましたし…。
ただ、私の場合は、ディーラーの担当セールスさんが実に親身になって対応してくれました。
内容によっては、マツダを本社からの情報がなく、トラブルを私の話で初めて聞く…ということも多かったのですが、すぐに本社に確認してくれたり、本社の発表前に部品等の調達連絡をしてくれたりと、こちらの気持ちを理解して動いてくださいました。
メールでの各種連絡もこまめに下さったこともあって、様々なトラブルにも納得して対処することができました。
やはり最後は「人」なんだな…と妙に納得している今日この頃です。
次回「パート2」では、1年たった段階でCX-60をどのように評価しているか?…について。