三上延「ビブリア古書堂の事件手帖IV ~扉子たちと継がれる道~」が3月23日に発売!
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三上延さんの「ビブリア古書堂の事件手帖IV ~扉子たちと継がれる道~」が3月23日に発売です!
ビブリア古書堂シリーズは、第1シリーズが「栞子と大輔」の物語。
そして、二人の娘である「扉子」を中心として描く第2シリーズが始まり、本作がその第4弾となりますね。
第2シリーズの1,2巻は、まだ栞子と大輔を中心に描かれており、幼い栞子が主役として描かれてはいない印象でしたが、第3巻は「扉子が16歳(高校2年生)の4月の物語」と読み解くことができ、いよいよ栞子がその主役として躍り出るストーリー展開となっていました。
このあたりの分析は、以下のレビューをご覧下さい。
このレビューにも書きましたが、第3巻は「扉子が事件に関わり、最終的にはその謎を栞子が解く」という形態になっていました。
最新作ではそのあたりの構成にも変化があるのか?
大注目です!
いよいよ扉子の本領発揮か? 智恵子の暗躍は?
本作「ビブリア古書堂の事件手帖IV ~扉子たちと継がれる道~」の紹介ページには以下のような文章が…。
三つの時代を跨ぎ「鎌倉文庫」の謎に挑む、ビブリア古書堂新シリーズ第4弾
戦時中、川端康成ら鎌倉の文士達が立ち上げた貸本屋「鎌倉文庫」。千冊あったといわれる蔵書も、発見されたのはわずか数冊。では残りはどこへ? 扉子、栞子、智恵子の3人が時代を跨ぎ、ある文豪の古書に纏わる謎に挑む。
目次
第一話 令和編
第二話 昭和編
第三話 平成編
第四話
今回のテーマは「鎌倉文庫」なるもののようで…。
調べてみると、実在する貸本屋、および戦後の文芸出版社のようです。
目次を見ると、「令和編」「昭和編」「平成編」と綴られていくようで、これは、
「扉子→智恵子→栞子」
という三世代を跨ぐ壮大な謎解きに発展する予感です。
前作である新シリーズ3巻では、
「虚ろな夢」の「事件手帖」は智恵子がしたためる備忘録だった…
という種明かしがされています(前掲のレビュー参照)。
ということは、本作も智恵子の立場から語られるものになるのか?
それとも、今度こそ「扉子中心」の描き方になるのか?
本作の表紙画を見ると制服姿の扉子が描かれていることから、前作同様に高校生の時代のお話…ということになります。
そして、恐らくは手前に背中合わせで描かれているのは、
「智恵子と栞子の高校生時代」なのでは?
篠川家の三人の青春時代が重なり合う…ということでしょうか?
以前分析したように、扉子の生きる舞台は「2030年頃」の鎌倉…。
時空を超えた「篠川家」の謎解きを、今回も楽しみたいと思っています。