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AVIOT「TE-ZX1」レビュー②〜取って出しの音質編〜

AVIOT「TE-ZX1」、取って出しの音質は?

 AVIOT「TE-ZX1」のレビューをしております。 

 

 先日は、「到着編」をお届けしました。

 

 今回はいよいよい「取って出しの音質評価」です。

 最近のイヤホンは、エイジングで音が劇的に変わる…というものが非常に少なくなっている印象ですので、ここが勝負どころですね。

 昨年末にNoble Audio「FALCON MAX」、DEVIALET「GEMINI II」という非常に優秀なイヤホンが登場しており、今回の「TE-ZX1」の登場で今後メインで使用していくイヤホンが決定しそうです。

 

 さて、一体どのような結果になるのか?

 

「解析性」は有線以上だが…

 「取って出し」ですので、今後のエイジングでいくらかは変化していく可能性はありますが、以前の「TE-J1」もそれほど変わりませんでしたので、今回の評価が命運を握る!

 あくまでも私個人の印象です。

 

◎音場は広い。「FALCON MAX」も特に横方向に広かったが、「TE-ZX1」はそれ以上。奥行き感もFALCON MAX以上で、これまでのワイヤレスの範疇を明らかに超えている。

◎一つ一つの音が非常に明確に聴こえる。FALCON MAXでも驚いた点だが、それ以上解析性か?

◎中音域を支える「平面磁気駆動型ドライバー」が優秀で、鮮明に聴こえる。定位もしっかりとしており、ボーカルものも気持ちよく聴くことができる。

 

△「平面磁気駆動型ドライバー1基、バランスドアーマチュアドライバー3基、ダイナミックドライバー1基の、3種5基からなる新開発ドライバーシステム“トライブリッド5ドライバー”システム」というシステムが有効に機能していない。

×特に低音のキレがなく、だぶついて聴こえる。これが全てをダメにしている印象。FALCON MAXのキレがあり全体を締めてくれる低音、GEMINI IIの全てを包み込む深く艶のある低音と比べてしまうと、「やはり音楽には低音が重要なのだ(量がどうこうという問題ではなく、良質な低音)」ということを再認識させられる。

×低・中・高音の音の繫がりがスムーズでない。マルチドライバーで最も注意しなくてはならない点をクリアしていない印象。

△魅力的な中音域だが、GEMINI IIと比較すると艶、せり出し感とも足りていない。単独では優秀だが…ライバルと比較すると…。

△高音が目立たない。BAドライバーを3基搭載しているはずだが、特徴的な高音とはなっていない(悪くはないのだが…)。

 

×全域で音の「キレ」がない。「なんとなく」鳴っている印象。他機種に比べると、スピード感が全く足りておらず、鈍重な印象。

×根本的に音質が「ドライ」。聴いていて心に響かない。

×「キレ」にも関連してくるが、解像感の高さを感じない。解像感そのものはあるのだが、音のエッジが立っていないために輪郭が滲んでいる印象。

×全体的に「艶」「響き」が感じられないため、音に厚みが感じられない。いや、本来音の厚みはあり、絶対的なポテンシャルは抜群の機種に感じるが、それを引き出すチューニングになっていない。GEMINI IIの圧倒的な音の厚みを聴いてしまうと、別次元と感じてしまう。

 

 

 非常に厳しいレビューになってしまいました。

 ただ、言えるのは、
「本来持っているTE-ZX1のポテンシャルは非常に高い」
ということです。

 しかし、イヤホンにとって大事なのは、
「トータルとしてどのような音を鳴らすか」
という点につきます。

 せっかくの5ドライバーというポテンシャルを有効に活かせていない…ということは明らかだと感じます。

 

 う〜ん、「もったいない」という言葉しか出てきません。
 AVIOTの技術がここまで…ということなのでしょうか?

 「TE-J1」のチューニングは非常に良好でしたので、「TE-ZX1」には非常に期待したいのですが…。

 セゴさんは絶賛ですが、正直「?」という感じがします。音楽の本質が分かっていらっしゃるのか?

 

 もうちょっと粘っていきいてみますが、GEMINI IIをひっくり返すまでにはどう考えても行かないと考えます。

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