「MicroLED」搭載Apple Watch Ultraはキャンセル?
かなり以前から、
「OLEDの次はMicroLED」
という流れについては言及されてきました。
そして、殊に発表された「Apple Vision Pro」にAppleデバイスとしては初めてMicroLEDが搭載されたことから、
「いよいよMicroLED搭載のApple Watchが現実味を帯びてきたか?」
と考えていたところに、大激震です。
何と、「MicroLED」搭載Apple Watch Ultraの計画そのものがキャンセルになった…というのです。
先日のApple Carに続き、「大物」が消えてしまうのでしょうか?
Appleはどこに向かうのか?
記事によると、
AppleがマイクロLED搭載Apple Watchの開発を中止した、と著名アナリストのミンチー・クオ氏が述べている
ということです。
実はこの数日前、Apple Watch Ultra用マイクロLEDディスプレイのマイクロLEDチップを開発していると噂されたサプライヤーが、「重要プロジェクトがキャンセルされたことに伴い、マイクロLEDチップ事業の再評価を行う」と発表したことで、MicroLED搭載Apple Watch Ultraの実現が危ぶまれていたばかりでした。
サプライヤー側の情報に加え、信頼度の高いクオ氏が「開発中止」という強い言葉で言及したことを考えると、これはかなり信憑性が高い情報なのでは?…と考えてしまいます。
これまでも、生産上の高コスト、歩留まりの低さが言及され、幾度となく登場時期の後ろ倒しがされてきた「MicroLED搭載Apple Watch Ultra」。
今回クオ氏は、計画キャンセルの理由として、
マイクロLEDが製品に追加できる付加価値が限定的であり、製造コストが高すぎて採算が取れないと判断したため
としています。
「MicroLED開発チームのレイオフ」もあり、プロジェクトの存在が見えない状況…ということで、延期や一時停止ではなく「開発中止」と判断されたようですね。
このMicroLEDに関しては、Appleが自社開発にこだわって研究を進めているという情報が度々登場していましたので、サプライヤーとともに協議が進められてきたのだとは思いますが、ここに来てAppleが「諦めた」ということなのでしょう。
先日も「Apple Car計画の頓挫」というショッキングなニュースがありました。
Appleの中・長期的な見通しの中でも柱となると考えられた2つのプロジェクトがほぼ同時期に頓挫したことになります。
果たしてAppleは今後に向けてどのようなビジョンを持ってるのでしょうか?
今後もAppleがAppleとしての魅力ある提案を続けられなければ、その企業価値を保ち続けることは難しくなると考えられます。
もしかするとAppleは、大きな岐路に立っているのかもしれません。