藤原さくらさんの5thアルバム「wood mood」のダイジェストビデオが公開!
以前、私がお薦めするアーティスト「藤原さくら」さんのニューアルバム「wood mood」が4月3日にリリースされることをお知らせしました。
ここまで、収録曲のうち「daybreak」「sunshine」「Thanks again」「Close your eyes」が先行配信されているのですが、「daybreak」「sunshine」の発表あたりから、
「おや、明らかに方向転換してるな…」
と感じておりました。
というのも、藤原さんの近年の楽曲が、元々はジャズの要素が濃かったものから、エレキやラップを取り入れたりする取り組みの中で現代風のものに大きく様変わりしていたからです。
『full bloom』『à la carte』あたりは思い切りJazzyな曲調。これが『good morning』『PLAY』でポップス的な要素が取り入れられ、打ち込みを開始した『green』『red』でより洗練された感じ(それがいいか悪いかは別にして)へと進化。
『SUPERMARKET』ではエレキを主体とする曲調との融合、『AIRPORT』ではよりアグレッシブな曲調にもチャレンジ。
これまでの経緯を考えると、今後も、
「原点とも言えるJazzyな曲調からは離れていくのかな?」
と感じておりました。
これは私にとっては非常に残念なことで、藤原さんのベースとなる部分はしっかりと残してもらいたい…と願っていたところでした。
そんな中での「wood mood」。
先日公開されたダイジェストビデオで全ての曲をちょい聴きできるのですが、思いっきりジャズ回帰です。
いきなりの「ジャズ回帰」は何故?
一聴すると…。
これまで先行でリリースされた曲ばかりではなく、全ての曲が最近の藤原さんの曲調とはかけ離れるくらいのジャズ寄りの曲という印象を受けます。
まずもって、このような大きな方向転換に至った理由を知りたいですね。
これまでの印象では、「自分のベースとなる音楽性と現代の音楽との融合」をテーマに今後の音楽を制作していくのかな?…と感じていただけに、思いっきりの原点回帰は謎なのです。
何だったら、これまでのアルバムの中で最もジャズ色の強い1枚になりそうですので、そこに至るまでの心境の変化を是非知りたいものです。
また、このような原点回帰は、売上的には非常に厳しいものになることを意味しているような気がします。
『good morning』以降は、非常にとっつきやすい曲調の曲も増え、所謂「受けのよい」曲作りを意識していたようにも感じます。もちろん、その中にも藤原さんのポリシーが貫かれていることで、「藤原節」ともいえる曲に仕上がっており、ファンも納得していたのではないでしょうか?
しかし「wood mood」は『full bloom』『à la carte』よりもゆったりとして、素人考えで言えばメリハリの乏しい曲が殆どを占めているようで、普段から藤原さんの曲を聴いている…という人以外が積極的に受け止めることのできるタイプの曲ではないような気がします。
ただでさえ現在のはやりの曲はテンポが速くてメリハリの効いている曲が多いですので、今回の「wood mood」が爆売れする…という展開にはなりづらいかと…。
さて、藤原さんや事務所であるアミューズの狙いはどこにあるのか?
そのあたりを聞いてみたいものです。
あっ、当然個人的には非常に楽しみなアルバムになっています。
ゆったり、まったりと藤原さんの歌声を楽しめそうですので…。