iPhoneはiOS18のAI導入でどこまで変われるのか?
次期iPhoneに関する話題が続出するようになってきております。
若干のディスプレイ拡大、キャプチャボタン新設、Proへのテトラプリズムレンズ搭載等、それなりの変更点が予想されていますが、どれもブレイクスルー的な内容からほど遠いものとなっていますね。
本来であれば3nmプロセスチップに移行した現行iPhone15世代が「ビッグチェンジ」の世代のはずですが、肝心のチップ性能・省電力性能の伸びが今ひとつだっただけに、最近のiPhoneの足踏みぶりには残念な思いしかありません。
まあ、スマホの技術が枯れてきている…ということを考えても、物足りなさは残るかと…。
そんな中、iPhone16世代の今年は、ハードよりもOSの伸び代に期待する動きが加速していますね。その中でもAppleは、「iOS18」のAI機能を強く押し出してきそうです。
肝心なのは、
「AIで何ができるようになるのか?」
という点に尽きるわけですが、AIによって変化が期待できるアプリに関する記事を見かけました。
求む、「使えるアプリ」
記事によると、
iPhone16シリーズとiOS18の組み合わせでは、人工知能(AI)を活用した使い勝手向上や機能改善が実現されると見込み。特に、Siriで生成系AIが利用可能になると期待されているが、それ以外にも4種類のアプリにAI関連機能が組み込まれるかもしれない
ということです。
この記事の前にも、「Mapアプリ」に関して、「ユーザーの好みに応じたルート案内」ができるようになるのでは?…という情報が出ていましたね。また、これに加えて「地形図表示」にも対応するとか…。
ただ、これだけでは相当弱いですよね。特に「AI」を謳わなくても他のアプリだったら対応している?
さて、ではMapアプリ以外の期待できるアプリとして紹介されているのは?
〇Siri
「AI」と聴いて真っ先に思い浮かぶのは当然「Siri」でしょう。
ただ、どうしても他メーカーのこの手のアプリに比べて中途半端感が残ってしまっているのも事実。
記事内では、「受信したメールに基づいて今日の予定をたてて」という命令に対応…などという予想を立てていますが、どれだけ実用性のあるものになるかは非常怪しいと考えます。
個人的には、「ショートカットアプリ」との連携で、より気軽に、簡単に独自の機能を生成できればいいのですが…。
〇動画編集
記事では、「編集したい内容と時間を指示すれば、それをAIが解釈して自動的に編集を行ってくれるかもしれません。」としています。
いやいや、一気にそこまで進むのは無理かと…。
結局、ユーザーが期待するものにならず、イライラだけが募ることにはならないでしょうか?
〇翻訳アプリ
これには本当に期待したいところです。
サードパーティー製のアプリにどれだけ迫れるか…という見方で開発を進めてもらいたいものです。
個人的には、AirDropのように、「特別な設定無しでもiPhoneユーザー同士であればどんな言語間でも自動的に翻訳してくれる機能」がほしいです。
世界的なシェアを背景に、特別なアプリを互いに導入しなくてもごく自然に翻訳することができる…という文化が広がれば、一気にグローバルな社会が広がると予想します。
それができるのは、アップルしかないのでは?
〇電話アプリ
記事では、知らない相手からの着信にAIが応答…という予想が上げられています。
まあ、緊急の案件…ということもありますので、これも機会を信用するわけには行かないかな…。
現状、AI技術に関しては、Android勢に大きく遅れをとっている印象です。
Pixel、Galaxyに関しては、非常にアピールの仕方が上手で、「実用性のある」AIの活用方法を具体的にCM等で紹介していますね。
そう、最も重要なのは、実生活の中で「使えるアプリ・機能」の開発です。
Appleが最も弱いところ…。
せっかく、
「iOS18で大きく変わる!」
と宣言しているのですから、ここは是非ともユーザー目線でのソフトウエア開発をしてもらいたいものです。