Googleが「脱Samsung」でTSMCに製造依頼?
先日、
「2025年度の2nmプロセスルールチップの供給権をまたしてもAppleが得た」
という記事をご紹介しました。
2023年の「3nmプロセス」同様、初モノを独占してしまうAppleと、その巨人との蜜月ぶりを深めるTSMCとのタッグが再展開されるようです。
Appleの企業価値はもちろんですが、最近のような「チップ戦争」を眺めていると、TSMCの絶対的な強さが際立ちます。GPUにおいてのNVIDIAの強さもそうですが、チップやグラフィックの業界のおいても、各メーカーの力の差が目立つ傾向にありますね。
SoCにおいて、現状はApple Siliconの独壇場…という印象ですが、先日もお伝えしたようにQualcommの発表した「Snapdragon X Elite」もなかなかの性能ぶりのようですし、今後の展開は不透明と言えるらでしょう。
そんな中…。
GoogleもSoC戦争に参戦か?…という記事が来ています。

自社開発のApple方式に移行か?
記事によると、
Android Authorityが、Googleが2025年に発売するであろう「Pixel 10」シリーズに搭載される「Tensor G5」チップは台湾のTSMCが製造するようだと報じている
ということです。
これまで、Googleの端末であるPixelの「Tensor」は、Samsungが開発・製造していたようです。つまり、Samsungの技術に寄りかかっていたのがPixelだということ。
Appleは、自社生産はしませんが、チップの開発を自社で行い、製造のみをTSMCに委託する形を取っています。Appleデバイスの絶対的な数量もあり、TSMCに取ってAppleは上客中の上客と言えますし、Appleに取っても最上級の技術を有するTSMCがあってこその自社製品です。
しかし、記事によると、来年度登場予定の「Pixel10」からは、その「Tensor」チップの開発をGoogle自身が行い、製造をSamsungではなくTSMCに委託する…ということなのです。
Googleにとっては、「チップの自社開発」が可能になるほどの実績を積み上げたということでもあり、これまでSamsungに頼っていた部分に関して自立することができます。
加えて、Samsung以上の製造技術をもっているTSMCと組むことで、チップ性能の向上を期待することができるでしょう。

まあ、最先端の技術はApple Silicon優先で供給されることになりそうですので、Appleの優位は変わりないのでしょうが、Googleはチップの絶対性能よりもAIとの兼ね合いから新たな利用方法を提案する企業。
恐らくはAppleとの正面衝突を避けながら、シェアを伸ばしていくことを考えているのでしょう。
それにしても…。
TSMCってやっぱり凄いなあ…。
逆に、Samsungは苦しくなってきそうですね。