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Appleサプライヤー分布マップがおもしろい!〜日本は世界第2位の貢献国〜

Appleサプライヤー分布マップがおもしろい!

 Appleは自社生産工場をもたず、世界中の企業に製造を依頼するというやり方でここまで上り詰めてきました。

 開発はするが製造はせず…。

 何ともうまいやり方を構築したものです。
 Appleの企業としての体力が増せば増すほどにサプライヤーとの交渉も有利に働くでしょうし、相手が首を立ちに振らないようであれば他のメーカーに切り替えることもできるわけで…。

 まあ、TSMC、Samsungのような、チップ、ディスプレイ等の主要部品を独占的に生産しているサプライヤーは別にして、交渉の主権を握っているのはApple側…という実情があることは否めないでしょう。

 「受ける側」にしてみれば、Appleほどの大口の納入先にそっぽを向かれるわけにはいきませんので、非常に苦しい中でAppleと向き合っている…というメーカーも多いのではないでしょうか?

 そんな裏側の事情はさておいて…。
 この度、Apple製品が出来上がる上で必要な材料・部品がどのように供給されているのか…ということをまとめた記事を見つけました。

 世界編、日本編ともに、非常に興味深いものになっています。

日本は世界第2位の貢献国

 まずは世界規模で見ると、各国のサプライヤー数は以下のような具合。

 1位中国、2位日本、3位アメリカ、4位台湾、5位韓国となっているようですね。

 この中でも中国がダントツで、全体の4割以上を占めているようです。

 この中国偏重に関しては以前から問題視されており、分散化の動きが始まりつつある中での今回のコロナ禍。
 現在も、MacBook、iPadを中心に納品期間の長期化が続いています。
 恐らく今後は、東南アジア・インド等への移行が急ピッチで進んでいくのではないでしょうか?

 興味深いのは、日本が「2位」という点。
 半導体等の技術では、韓国・台湾に抜かれた…というイメージが非常に強かったのですが、未だにその技術力のポテンシャルは相当なものがあるようです。

 「日本でなければ」「日本の〇〇というメーカーでなければ」という技術もあるようですので、これ以上世界において行かれないような企業努力と行政援助が欠かせないと考えます。

 台湾、台湾に関しては4・5位ということですが、「TSMC」「Samsung」という巨大メーカーのイメージが大きすぎるために、そんなものか…といった印象。
 取引額で見れば日本を超すのかな?

 

日本NO.1の都道府県は?

 さて、日本版のマップがこちら。

 なんと、NO.1は7拠点の「山形県」でした!
 これは意外!

 大手半導体部品メーカーの工場が田舎に集中しているというのかよく分かりますね。
 我が秋田県はTDK1社。
 由利本荘市にあるTDKはグループ内でも最も大きな工場になっているようで誇らしい。土地は余っているのですから、行政もメーカーに対してもっと売り込みをかけていただきたいものです!

 今回のマップを見ていると、中国を中心としたアジア周辺国がApple製品製造の中心になっていることが再認識できました。

 「脱中国」の動きは加速するのでしょうが、生産コストの面でいっても、サプライヤーが集中していることからいっても、今後も「アジア中心の生産が続く」ことは間違いないでしょう。

 日本からしてみれば、現在の枠組みを少しでも利用し、半導体製造に関する地位回復を目指すべきなのではないかと考えます。

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