Appleデバイスの製造拠点、「中国→インド」への流れが加速か?
トランプ大統領が就任し、連日のように「関税」論争が報道されています。
隣国のカナダ、メキシコに帯する関税に関しては相当な軋轢が起こっていますが、両国もある程度の妥協をせざるを得ない状況になっているようです。
隣国でもこの通りですので、当然「対中国」の関税がどのようになるのか?…という点が非常に気になりますね。両国の思惑が相当絡んでくるでしょうが、トランプとしては、他国以上に厳しい姿勢で臨むことは明らかでしょう。
そうなると中国側も同様の制裁を加えるなるでしょうし、中国に生産拠点をもつ世界の企業にとっては気が気でない状況になっていくことでしょう。
その懸念はAppleに関しても同様です。
結構以前から、
「デバイス製造が中国に偏っている」
ということが問題視されてきました。
以前はベトナム等の東南アジアがクローズアップされたこともありましたが、最近はiPhoneを中心に「インド」へと舵が切られているようですね。
そんな中…。
Macもインドへ…という流れが加速しそうです。

米中の経済戦争を考えると当然か…
記事によると、
サプライチェーン関連情報に詳しいDigiTimesが、AppleはベトナムにおけるMacBookの製造規模拡大を見直し、インドに移行して製造することを計画していると報じている
ということです。
MacBookに関しては、現在ベトナムでの生産も行われているようですが、今後ベトナムでの新規製造ライン整備は行われず、「現状維持」となるとのこと。
そして、「新規」の製造ラインをインドへ移行するというのです。

中国の事情を考えると、ひとつの考え方として「製造ラインの分散化」があると思いますが、Appleの戦略は「インドへの集約化」というものになって行くのかもしれませんね。
記事にもありますが、他のサプライチェーンもインドに製造工場を建築しているとのこと。インドの労働力を考えるとそれも当然のことだと言えるでしょう。まして中国のように政治・経済面での争いも起こりづらいでしょう。中・長期的に見ても、Appleにとっては相当魅力的な国に映っているのでは?
いずれにせよ…。
世界中のAppleファンにしてみれば、「いつでも安定して供給される」という安心感が一番です。Appleの品質管理からすると、どこの国で製造しても品質面は問題無いでしょうから…。