キタ〜,GalaxyS10はノッチなし!
iPhoneXで初めて搭載された「ノッチ」。
それまでの指紋認証システム「TouchID」から「顔認証」へと,ロック解除システムを全面変更するためには,顔認証をするためのカメラを埋め込まなくてはなりませんでした。
そのためにどうしても必要だったのが「画面上の切り欠き」。
この部分に顔認証用のカメラやセンサーを配置したわけです。
そしてこの手法はあっと言う間にAndroid勢も踏襲することになり,世のハイエンドスマホにおいては「ノッチ全盛」ともいえる状況となっています。
しかし,その裏で常に噂されていたのが,「TouchID内蔵ディスプレイ」の存在。これまでのTouchIDセンサーを,ディスプレイに埋め込むことで,全画面化を図ろうというものです。
技術的に相当難しい手法のようで,アップルはiPhoneXの開発の段階で諦めたとかそうでないとか…という噂も流れました。
表向きには,Appleは最初からFace IDしか考えていなかったということになっているようですが…。
中華スマホの中にはすでに発表されている機種もあるようですが,ついになSamsungがこの「ディスプレイ埋込式指紋認証センサー」を搭載したフラッグシップ機「GalaxyS10」を来年発売するようです。
画面下層に埋め込む技術に感服!
このGalaxys10への「ディスプレイ埋込式指紋認証センサー」搭載に関しては,夏頃にも話題に上っていました。
予定どおりというべきか,ついに来たというべきか…。
いつものBen Geskin氏も,画像をアップしています。
どうやら,画面上部にカメラを,画面下部に指紋認証センサーを埋め込む形になっているようですね。
有機ELディスプレイの下層にこれらの二つの機能を「埋め込む」という技術。素人目にも相当難しい点が多いことは容易に想像が付きます。
これらをこなしてしまうあたり,やはりSamsungの先進技術は並大抵ではありません。素直に感服です。
それにしても気がかりなのは,下層からの「カメラ性能」と「指紋認証精度」です。
どのようにして「ディスプレイ」という障壁を乗り越えた上での性能・精度を担保したのでしょうかね?
「埋め込みはしたけれど,カメラの性能,指紋認証の制度が芳しくない」
ということであれば,それは最悪の選択となってしまうわけですので,実際のレビューが待たれるところですね。
「指紋認証システムの部分が普段から透けて見えてしまう」
「どの部分を触るかで,指紋認証しにくくなることがある」
ということは,中華スマホのレビューで報告されているようです。Samsungはこれらの欠点を抑え込むことができたのでしょうか?
「顔認証」「指紋認証」結局どっち?
さて,Appleに関していえば,以前に複数のカメラを埋めこんで,ディスプレイ全体をセンサーにできるようなシステムを開発していることを記事にしました。
GalaxyS10に関しては,画像を見ても下側1カ所にしかセンサーがないようですので,このAppleのシステムが実際に搭載されるようであれば,大きな話題になることでしょう。
まあこの時点では「2019iPhoneに搭載」というものだったわけですが,恐らくそれはないでしょう。2019年モデルに関しては,驚くほどの改訂はないであろう,ということで先日記事にさせていただきました。
問題は,その先ですね。
AppleがいずれはFace IDを捨てて「指紋認証」を再び取り入れる可能性はあるのか?
そして,そもそも「顔認証」と「指紋認証システム」とでは,どちらが安全なのか?
また,どちらがユーザービリティーに優れているのか?
スマホの「争点」が,現在の「カメラ」から再度「認証システム」に移ることがあるのまでしょうか?