ついに発売 iPhoneXR用純正クリアケース
そもそも異常事態だったのです。
iPhoneXR用の「純正」ケースが,これまでAppleから発売されていなかったこと…。
発売時期が様々な原因で遅れていたiPhoneXR。
本体の生産に手一杯で,ケースにまで手が回らなかったのでしょうか? それとも何か他の要因が働いていたのでしょうか?
普通であれば,iPhone本体の予約開始とともに様々なアクセサリー類の受注が始まり,保体よりも先に手元に届くのです。
私のiPhoneXS純正レザーケースもそうでした。
しかし,今回のiPhoneXRに関しては,「発売前」どころか,発売後にも発売の案内がなく,
「こんなに壊れやすいものなのに,Appleが保障しないとはどういうことだ。」
と大きな違和感を感じていました。
そんな中,登場したのが,「iPhoneXR用純正クリアケース」の噂。
これに関しては,「興ざめ」ということで以前に記事にしております。
しかし,ついに発売になっちゃいました。
Apple初,純正クリアケースの登場です。
何のために,誰が買うのでしょうか?
以前の記事に書いてきたことと重なりますが…。
まあ,狙いは分かります。
「せっかくの多色展開なんだから,ケースを透明にして,ボディーカラーを楽しんでもらおう!」
ということだと…。
しかし,今回のクリアケースは,見た目上,何の工夫もありません。純正のケースだったら必ず付いていた「Appleマーク」もなし。
まあ,本体のキラキラマークが「丸見え」なのですから,見た目上は必要ないのかもしれませんが。
これだったら,普通の人はAmazonで1000円のものを購入するでしょう。
恐らく性能自体も,サードパーティー製と大差は無いはず。もちろんフィット感や細部のつくりにはごくごく小さいアドバンテージがあるかもしれませんが,そもそもそこまで考える人が,このクリアケースを選択するでしょうか?
あくまでもターゲットは,
「カラーをカジュアルに楽しみたい」
という層でしょうから,純正にこだわらない割合が相当高いのではないかと予想します。
これで,背面にAppleマークが残されているのであれば,多少の意味合いが生じたのかもしれませんが,Appleはなぜ全くの「クリア」を選択したんでしょうね?
全く分かりません。
また,以前の記事内で書かせていただいたのは,
「背面を捨てることで得る純正カバーなりの「美」の追求」
ということでした。
つまり,不透明なケースしか出してこなかったAppleの考え方のベースに,
「カバーをしても美を損なわない」
というれっきとしたアイデンティティが存在していたと考えたわけです。
その「美」を追求する上で,本体の色を見ながらにして筐体を守る「クリアケース」というもの自体の中途半端さが,そぐわなかったのではないかというわけです。
それが今回,一気に決壊してしまいました。
果たして吉と出るか,凶と出るか?
ずるいよな〜,シリコンやレザーも出そうよ!
売上的にはある程度は売れるでしょう。
「iPhoneには純正品アクセサリ」
と考えている人も多いでしょうから。
しかし,それは積極的に選んでのではなく,「仕方なく選ばせられた」結果です。何せ,他に選択肢がないわけですので…。
シリコンやレザーをなぜ出さないのでしょう?
新提案のクリアケースの売上げを担保するためでしょうか?
それともiPhoneXRの売上げ不振による,大人の事情でもからんでいるのでしょうか?
いずれにしても,この何の変哲もなく,Appleらしさも皆無の商品に「4.860円」は,私だったら出せません。
だって,幸せになれそうにないですから。
純正レザーだったら,こんなに豊かな気持ちになれるのに…。
使って幸せになれる…。
少々お高くてもわざわざApple純正品を購入する理由は,その一点に絞られるわけですので…。