モデルチェンジの定義が見えなくなったiPhone
昔のiPhoneであれば,「2年ごとの大改訂がある」という暗黙の了解がありました。
だからこそユーザーは,
「1年目の筐体を購入して,先進性を楽しむ」
「安定性が増し,技術革新が加わった2年目をあえて選択する」
など,自分の考え方に沿った「安心した機種選択」が可能でした。
それが崩れ始めたのが「iPhone7」でした。
なんせ,それまでの「iPhone6系」と,デザイン的には殆ど変化がなかったからです。
そしてこのiPhone7が不遇だったのが,次の年に「iPhoneX」という大変革機種が登場したこと。
私を含めたiPhone7ユーザーは,
「はっ? 1年で旧筐体かよ!」
「2年間は安心して使わせてくれよ!」
と,Appleに対する驚きと怒りを感じたはずです。
下位バージョンとして「iPhone7→iPhone8→iPhoneXR」という道筋を付け,iPhoneX系はフラッグシップとしたことで,差別化を図ったのでしょうが,
「なぜ8は,7Sではいけなかったの?」
という疑問を私は未だに抱えたままです。
「一台こっきりの機種」
として,ユーザーとしてはちょっと看過できない事柄です。
さて,私の愚痴はさておき…。
「iPhoneX→iPhoneXS」ときたフラッグシップの系譜。
どうやらその系譜にも,不安定なモデルチェンジの道筋が待っているのかもしれません。
次のビッグチェンジは「2020年」になりそうだという情報が飛び込んできました。
鍵を握る「5G対応」
どうやら次のモデルチェンジの鍵を握るのは,話題の「5G」への対応のようです。
記事によると,iPhoneが5Gに対応するのは「2020年」とのこと。
つまり,来年の2019iPhoneはマイナーチェンジにならざるを得ないようなのです。
デザイン的にも,現状のノッチを縮小した新デザインがすでにリークで流れていますね。筐体そのものは,2019年iPhoneでは大きな変化はないようです。
さらに,記事内には,
「外観には変更がなく、AR(拡張現実)機能が充実する程度のアップデートになると予測しています。」
との気になる文言も…。
ひょっとしたら,今年度のXSと同程度の,あるいはそれ以下のナイナーなモデルチェンジになってしまうのかもしません。
とすると,2020年モデルでは「5G化」に伴ったメジャーモデルチェンジになるのでしょう。
どうやら,現「iPhoneX世代」の筐体は3年で終了し,それ以降は新しいデザインへ…ということになるようです。
2020年モデルは「地雷」?
これ,来年度のiPhoneの売上も厳しいのではないでしょうか?
理由としては,
①超マイナーな変更
②5G化を控えた「旧規格目前機種」
③3年連続の同筐体
といったところ。
「iPhone6→7→8」という,「同筐体」は,やはりきつかったです。個人的に。
いくら機能面での強化が図られるとはいえ,新しいモデルには新しいデザインが欲しいもの…。
だとすればです。
「本来であれば買い換え時期を迎えるiPhoneXユーザーが,2019iPhoneに向かうか?」
という点を考慮しなくてはなりません。
上記の3点を考えたときに,わたしだったら,
「もう1年待って,フルモデルチェンジされた機種を買おう」
と考えます。
通常で考えれば,2019iPhoneは「地雷」となってしまうかもしれません。
それを打破するためには,以下の2点をぶち込んでくるしかないでしょう。
①マクロモード付きポートレートモードを搭載した,カメラ機能
②価格下げ
これ,絶対条件だと考えます。
現状のスマホ性能を左右する「カメラ機能」に関しては,どうしても「寄れないポートレート」が足を引っ張っています。Pixelも驚くような新機能を搭載していただきたい。
また,今年度のiPhone不振の最大要件である高価格は,もはや通用しないということを念頭に置かなければなりません。
最低でも100ドル安。できれば150ドルほど。
さて,代わり映えしない2019iPhoneは売れるのでしょうか?
今からちょっと怖いです…。