なぜ突然の「Air」なのか?
1つ「謎」が解けました。
これまで,やれ新無印iPadが「10.2インチ」に拡大する,いや「10.5インチだ」…と,盛んに情報が流れてきたのは,「Air」に関するものであったと。
このやり方にはかなり驚きました。
Appleにしたら,かなりの飛び道具を繰り出してきた感を受けます。
では「なぜ今,Air」なのでしょうか?
自分なりに考えてみることにしました。
10.5インチProをなぞる「Air」
まずは新しいiPadのラインナップ。
新しい「mini」も加わり,ずいぶんと充実しましたね。
しかし,「mini」のメリットは「コンパクトさ」ということで,至極明白ですので,今回の話題としては置いておくことにします。
「Air」と「無印」。
チップ性能はグレードアップしようと思えばできる話ですので,こちらも置いておきます。
画面サイズの「0.8インチ差」は大きいですね。
現在私は,iPadAir2とiPadPro10.5インチという旧型の2機種を使用していますが,はっきりと違いが分かるサイズ感です。
しかし,このサイズ感が「Air」再登場の理由ではないはず。サイズが主要な理由であれば,「無印」のままでサイズだけ拡大すればいいのですから…。
では?
と考えると,思い立ったのが「iPadPro10.5インチと新iPadAirとの共通点」です。
どういうことかを説明する上で,各機種の使用をご覧ください。
図は,全て「左・中・右」→「Pro・Air・無印」の順の並びとなっています。
まずはロック解除方法とPencil対応に注目。
Airの解除方法はTouchID。これは,10.5Proと同じ。
また,使用できるApplePencilは「第1世代」のみ。これも10.5インチと同じ。
つまり,「現Pro」のみがFace ID,残りはTouchID解除と,明確な差別化が図られました。
次にディスプレイ性能。
「無印」の最大の弱点だった部分がここ。
対してAirは,こちらも10.5インチPro同様,「フルラミネーションディスプレイ」「反射防止コーティング」「広色域ディスプレイ」「TrueToneディスプレイ」という機能を手にしました。
この他にも,スマートキーボード対応,,イヤホンジャック対応など,実に忠実に10.5インチProの性能・装備をなぞっているのが「Air」だといえましょう。
しかし,あくまでも「Air」であって「Pro」の冠は授けられませんでした。
ここにAppleの「ラインナップ整理」に対しての本音があるのではないでしょうか?
「Pro」と「無印」の融合=「中間的」iPad
その「本音」とはズバリ,
「Proには,Face IDやイヤホンジャック廃止,最新のPencil対応など,あくまでも最高の環境を与える」
ということ。
そして,Airには,これまでの10.5Pro程度のスペック・環境を与える。それらは,「無印iPad」よりは格段に上のものですが,Proにはどうあがいても届かない…。
しかし,それは悲観するようなことではないと考えます。
だって,どう考えても現行iPadProは,一般のユーザーにとってはオーバースペックですから!
そして,新Airは,殆どのユーザーにとって「丁度いい性能」と言えるでしょう。「無印」であればあまりに簡素な内容ですが,新Airスペックで文句を言う人はそんなにいないのでは?
つまり,これまでのiPadラインナップで欠落していた「中間的iPad」の位置づけとしてAirを登場させたのではないかということです。
性能的にも,そして価格的にも,本当丁度いいと私は感じました。
昨年末に10.5Proを購入した私は,もうしばらく頑張れそうなAirの性能で,ほっとしていますが,これからiPad購入を考えている方の殆どが「Air」に興味をもちそうなほどの魅力的なモデルになっているのではないでしょうか?
ところで…。
3/25のイベント前に,わざわざ2つのiPadを発表したということは…。
イベントでのAirPods2の発表はないのかもしれませんね。
やっぱり今秋の発表になりそうな予感がして,ちょっとさみしいです…。