現実味を帯びてきた「ARMベースMac」」
「MacがIntelを捨て,自社製Aチップを搭載か?」
という噂を立証するかのように,ARMベース「Mac」のベンチマークスコアが流出したということを昨日お伝えしました。
その中で,私は
①価格
②発売時期
③Windowsとの親和性を維持できるか
という3点を疑問点として上げました。
今回はその詳細を書かせていただきます。
この3点が融合したらMac爆売れ間違いなし!
①価格
まずは最近のAppleデバイス鬼門である「価格」です。
「自社開発Aチップ搭載」となると,どうしても我々ユーザーは,
「他社製CPUを購入しなくていいわけだから,その分価格が安くなるのでは…?」
と考えてしまいます。
実際はどうなのかと,調べてみると…。
まずはこの記事の中で,「Mac搭載されるCPUの平均価格」を180ドル(約22,000円)と設定しています。
さらに,こちらの記事では,A12Bionicの価格を72ドル(約8,000円)としています。
ということは,非常に単純に考えても,「14,000円」ほどの差額が出てきますね。
ただ,恐らくMacに搭載されるAチップはMac用にチューンナップされたものでしょうから,iPhone搭載用のものよりも高価格になるはず…。
これが,「Intelチップ搭載時と同等の値付け」で収まり,性能的にアドバテージがあるような形で世に出してくれれば,相当な「武器」となり得ると考えます。
逆に,
「性能が高いのだから,価格も上げるよ!」
となると,一部のマニア以外からはそっぽを向かれてしまう可能性もある,諸刃の剣なのではないでしょうか? 2018iPhoneと同様に…。
②発売時期
これも悩ましい問題です。
これまでの情報では,Aチップ搭載Macの登場は「2020年〜21年」とされています。
個人的には,最近のApple事情を考えると,「前倒し」になることは殆ど無い印象ですので,「2021年以降」が正解なのでは…と考えています。
加えて,最近流出したMac改訂の噂。
仮に今年2019年にMacBookProのデザインが一新されたとすると,2年後にCPU変更の大変革となりますね。
まあ,MacBookProに関してはこれでいいのかも知れませんが,昨年発表されたMacBookAir,MacMini,それに加え,近々改訂されるであろう無印MacBookへの「Aチップ搭載時期」が非常に難しい問題になってくるように感じます。
さらに,恐らく今年改訂されるであろうMac Pro,iMacも同様です。
「Aチップをどの機種に搭載するのか? ハイエンドのみ? すべての機種?」
という問題も相まって,Appleがどのような舵取りをするのかに大注目です。
③Windowsとの親和性
現在はIntelチップを搭載し,ブートキャンプ,仮想化という手段で,MacでWindowsを走らせることができます。
大切なのは,
「Aチップ搭載機になってもこれらの機能は保障されなければならない」
ということ。
恐らくAppleにしてもこの点を担保しないという選択肢はないはずですので,大丈夫だとは思っているのですが…。
ここら辺の事情には詳しくないのですが,「インテル製チップで無ければ,ウインドウズを走らせることはできない…」なんてことにはならないですよね?
さて,今年のMacBook購入はどうしよう…
個人的には,②の「発売時期」ということで少々悩んでおりまして…。
現在利用している「MacBook Pro 13インチ(Late2016)」が今年で丸3年を迎えますので,そろそろ買い換えを考えております。
一番怖いのは,
「今年買い換えて,来年フルモデルチェンジしたAチップ搭載MacBook Pro(Late2016)が登場してしまう」
という展開です。
いくら「買いたいときが買い時」といわれるApple製品とはいえ,たった1年でこれ程の大変革を迎えてしまうのでは悔いが残るわけで…。
個人的には,
「今年画面サイズ変更等の大きめの改訂が行われた場合は,来年のAチップ搭載機発表はないのではないか」
と考えています。
変な話ですが,6月のWWDCで,結構な変化を遂げたIntelチップ内蔵MacBook Proが出てくれたら,安心して買い換えできそう…。