AirPodsのレイテンシの実力は?
AirPods(第2世代)を購入し,前回の記事では,そのレイテンシ(遅延)がまだ完璧と言えるレベルには達していないことをお知らせしました。
これまでは,私の感覚としての判断で記事を書いてきましたが,その後レイテンシに関するある記事を見つけました。
この記事によると,AirPodsのレイテンシは,ワイヤレス機としては十分に高いが…という結果に。
証明! 第2世代は「音ゲー」には耐えられない!
この記事では,各種ワイヤレスイヤホンの「リズムゲーム」と「キーボード入力時」の遅延について,実際の数値を計測した興味深いデータが公開されています。
まずはそのグラフを。
グラフには「初代」のものしか掲載されていませんが,これを見ると,初代のレイテンシは他機種と比べても劣る部分があったことが分かります。
動画を観ていても十分に遅延ぶりが分かってしまう領域かと…。
そして記事内では,Apple公称の「最大30%のレイテンシ改善」という文言を踏まえ,第2世代の数値をはじき出していますね。
第2世代のデータを他の機種と比較すると,トップレベルに位置付けられるのが分かります。
しかし,記事内では,
と分析しており,
「遅延が低減された第2世代AirPodsであっても音ゲーには向かない」
と結論づけています。
以前の記事で私が書いた,
「通常の動画では何とか我慢できるレベルではあるが,楽器を演奏しているシーンでは鑑賞に堪えない」
ということとピタリ一致しますね。
自分の感覚と実際のデータとが合致していて,なんだかほっとしています。
有線強し!
ここでもうひとつ考えたいのが,
「最大30%向上」
という言葉の意味です。
「最大」で30%なので,通常はそれ以下の遅延向上分しか期待できないということ。
つまり,前述の数値は最大期待値であって,実際にはそれ以上に遅延が目立つことが当たり前であるということです。
それにしても,有線の遅延は本当に少ないですね。
ワイヤレスイヤホンの目指すところは,最終的には有線の数値になるでしょうから,単純に考えてあと「3倍」の時間短縮を目指さなければならないということになります。
人間の感覚として「差異」を感じなくなるのがどの程度の数値なのかは分かりませんが,次の改定時には,この部分を大きく向上させることが「必須」となると考えます。
無線部をつかさどるチップの早急改善が求められています。