えっ? iPadでマウス?
OSレベルでの「iPad」と「Mac」の連携に関する話題が急に多くなってきました。
今年のWWDCでは,いよいよ「Marzipan」が本格的に始動する予兆なのでしょう。
アプリレベルで,iOSとMacOSとの連携が進むことに関しては,ユーザーにとって何の問題も無いでしょう。活用の範囲が広がるだけでデメリットはないわけですので。
しかし,新たに,「マウス」に関する情報が飛び込んできました。
なんと!
iPadでマウスが使用できるようになる…というのです。
「アクセシビリティの設定項目」として設定可に?
最初に記事を目にした際は,
「そんなの思いっきり,ジョブズの思想とは真逆では?」
と考えたのですが,「アクセシビリティの設定項目」という文言を見て腑に落ちました。
ジョブズが唱えたように,「手持ち+指」で様々なアプリ,画面を行き来しながら活用することを基本とするiPadですが,何かしらの事情で,指の動きをマウスやTrackpadに置き換えるという機能を待ち望んでいる方々もいらっしゃるでしょう。
ただ,この記事中に気になることが二つあるんですよねぇ〜。
一つ目は,
んっ? 有線接続前提なのでしょうか?
「アクセシビリティ」ということを考えても,有線は使いづらいんじゃないですかね?
個人的には,ワイヤレスでないとこの機能を追加する意味が薄くなると思われますので,有線ではなく,こちらのタイプが本命だと考えます。
しかし,お願いしたいのは,
「今後,マウスの使用ありきで様々な開発を進めないでいただきたい…」
ということです。
つまり,あくまでもマウス利用は限定的な位置付けだという意識をAppleにはもってもらいたいですし,我々ユーザーも,その点をわきまえながら使っていきたいものだということです。
やはりジョブズの考え方は素晴らしい!
現在では,ApplePencilという魔法のデバイスが登場したことで,iPad上でそれまでは考えられなかった細かな作業もこなすことができるようになりました。
それを否定するものではありませんが,私は生前にジョブズが唱えた,
「指が最高のスタイラスである」
という考え方に全面的に賛成です。
ジョブズは,あくまでもタブレットとは,手で持ち,ときには移動しながら,ときには外出先で,様々な用途をこなす道具であると考えていたのではないでしょうか?
ですから,別途購入したり事前準備が必要なデバイス,あるいは直感的ではない活用方法をできるだけ導入したくなかったのではないかと考えます。
ApplePencilの「専門性」や,iPadの世界を広げるためのその他の様々なオプションは,あくまでも「選択肢の一つ」であって,「本流」ではないのだと思います。
その「本流」を忘れずに,新たな可能性を探っていくことで,iPadの可能性が広がっていくことになるはずです。
今回の「マウス」に関する情報も,やはり「アクセシビリティ」の面を重視した動きであることが望ましいのではないでしょうか?