考え方が「Apple寄り」? Surfaceペンへの機能拡張特許
第2世代ApplePencilでは,そのボディーをダブルタップすることでペンの種類を変えるなどの「機能切り替え」が可能です。
第1世代であれば,このような機能切り替えは全てアプリ側の設定変更を行うことで可能になっていた事象です。
できることはペンの種類を変えたり,消しゴム機能に切り替えたりと現状では限られているわけですが,
「今後のApplePencilのバージョンアップに伴い,できることが増えてくるはず…」
と,誰しもが感じていたことでしょう。
しかし,スタイラスペンでできることを「革命的」に変えていくのは,AppleではなくMicrosoftなのかもしれません。
MicrosoftがSurfaceペンに「タッチスクリーン」を搭載するという情報が来ています。
操作性は別にして発想がおもしろい!
記事によると,Microsoftが,Surfaceペンに「タッチ可能なステータスバー」を搭載する特許を申請したということです。
その図面がこちら。
これを見ますと,ペンの形状がかなり平べったい直方体となっており,確かに「スタータスバー」を設置するには都合がよくなってはいますが,いかんせん実際の使用においては握りづらそうですね…。
まあそれは置いておくして…。
私は今回のMicrosoftの「発想自体」が大変おもしろいと感じました。
だって,手元に握っているスタイラスペンですので,これをうまく利用できれば,マウスやスクリーンタッチでの機能選択よりもスピーディーに,そして快適に作業を行うことができるはずだからです。
機能的には,「Eメール通知」「バッテリーステータス」が基本表示となり,お絵かきアプリのように,「ペン機能」が活用できるアプリに対しては「ペンの太さ」「色」
等の様々なオプションを選択できるようになっているようです。
「通常使用」の場合でも情報を表示しながら,専門的な使用の際にはそれに対応した表示に切り替わるという考え方は,MacBookProに採用されている「TouchBar」の考え方に似ていますね。
「TouchBar」は,皆さんご存知のように非常に評判がよろしくありません。
キーボードの上部にあるため,わざわざ指をそこに運ばなくてはならないのが,操作性として「致命的」です。
また,MacのショートカットやTrackpadの優秀性からすると,
「TouchBarがなくても何の不自由もない」
「いや,むしろ利用しない方が快適だ」
という意見が多いのです。
しかし,スタイラスペンにそのBarがあったら…。
ペンの形状や表示位置等に関して非常に大きい壁がありそうですが,可能性を秘めていることは間違いがないでしょう。
手元で操作ができるわけですので…。
これ,Apple的思考だよなぁ〜!
私はこのニュースを見たときに,
「これって,MicrosoftじゃなくてAppleが好みそうな考え方なのでは?」
と感じました。
もちろんこれほど多機能では,実際の使用の際にかえって邪魔になるのは目に見えていますので,機能を絞り込んだ上で,
「iPadの作業で,ApplePencilからできることが増えますよ。」
という提案であれば,敷居がそんなに高くないかと…。
もちろん,「第3世代ApplePencil」として,Appleの新たな研究が進んでいるかもしれません。
丁度「iPadOS」が発表され,iOSの呪縛が解け,独自の操作性が保証され始めた時期ですし。
「Bar」出なくてもいいので,例えば,
・Pencilの筐体側面の1つを細長情報表示スクリーンにする
・スクリーン無しでも,一部に「小型TAPTIC ENGINE」を搭載して各種機能の切り替えを振動の種類によって知らせる
等の工夫があり得るかも。
また,ApplePencil自体への変更ではなく,
・ApplePencilの機能切り替えをiPad上に表示するインジケーターをiPadOSとして搭載する。当然操作はPencil側のタップ等で行うようにする
ということにすれば,Pencilの筐体自体は大きくいじらなくてもいいかも…。
・・・いかん。
妄想が広がりすぎた!
でも,そんなに不可能な妄想ではないと感じるんですけどね。